マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

八戸工業大学の過去問【2021年一般入試】

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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

八戸工業大学の2021年一般入試の問題です。

この問題の一部もマーク方式の問題にして紹介しました。記事を探してみたら2年前に書いたものでした。Markdownを導入する前の記事だったので、解説がかなり雑ですね。今回は数式を入れてしっかりと解説していきたいと思います。

以前書いた記事はこちらから。↓(問題順にしています)

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

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問題の難易度について

難易度は☆☆です。

去年より計算量が減り、易化したように思います。教科書の問題を全問解けるくらいの実力があれば大丈夫かと思います。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

問1

不等式を解いていきます。

 \begin{eqnarray*} 2x(4x+11)&\lt &21\\ 8x^{2}+22x-21&\lt &0\\ (2x+7)(4x-3)&\lt &0\end{eqnarray*}

よって、不等式の解は \displaystyle -\frac{7}{2}\lt x\lt \frac{3}{4}ですので、これを満たす整数は -3,\ -2,\ -1,\ 0の4つです。

問2

2次関数 y=4x^{2}+3kx+5のグラフと直線 y=-kxとの交点の x座標は x2次方程式

 4x^{2}+3kx+5=-kx…①

の実数解になります。方程式①を整理すると

 4x^{2}+4kx+5=0

となります。この方程式の判別式を Dとすると

 D/4=4k^{2}-20

となります。2次関数 y=4x^{2}+3kx+5のグラフと直線 y=-kxが接する条件は D=0ですので、この条件を満たすような kの値は k=\pm \sqrt{5}ですが、問題の要請で k\lt 0となっていますので k=-\sqrt{5}が答となります。

問3

2次関数の式を変形(平方完成)すると

 \displaystyle y=-\left( x-\frac{a}{2}\right) ^{2}+\frac{a^{2}}{4}+24

となります。この関数の最大値が 49ですので、 aについての方程式

 \displaystyle \frac{a^{2}}{4}+24=49

が成り立ちます。この方程式を解くと

 \begin{eqnarray*} \frac{a^{2}}{4}+24&=&49\\ \frac{a^{2}}{4}&=&25\\ a^{2}&=&100\end{eqnarray*}

問題文の要請から a\gt 0となっていますので a=10が答となります。

問4

求める2次関数を y=ax^{2}+bx+cとおきます。点 A(1,-7)を通りますので

 a+b+c=-7

 B(2,-4)を通りますので

 4a+2b+c=-4

 C(-3,41)を通りますので

 9a-3b+c=41

が成り立っています。したがって、次の連立方程式を解くことになります。

 \left\{ \begin{array}{ccc} a+b+c&=&-7\\ 4a+2b+c&=&-4\\ 9a-3b+c&=&41\end{array}\right.

この連立方程式の解は (a,b,c)=(3,-6,-4)ですので、求める2次関数は y=3x^{2}-6x-4となります。

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

問1

 0^{\circ }\lt \theta \lt 90^{\circ }のとき \sin{\theta }\gt 0です。三角比の相互関係 \sin^{2}{\theta }+\cos^{2}{\theta }=1より

 \begin{eqnarray*} \sin{\theta }&=&\sqrt{1-\left( \frac{2}{3}\right) ^{2}}\\ &=&\sqrt{1-\frac{4}{9}}\\ &=&\sqrt{\frac{5}{9}}\\ &=&\frac{\sqrt{5}}{3}\end{eqnarray*}

となります。三角比の相互関係 \displaystyle \frac{\sin{\theta }}{\cos{\theta }}=\tan{\theta }より \displaystyle \tan{\theta }=\frac{\sqrt{5}}{3}となります。

問2

条件式から \sin{\theta }\cos{\theta }の値を求めると

 \begin{eqnarray*} (\sin{\theta }+\cos{\theta })^{2}&=&\frac{1}{3}\\ \sin^{2}{\theta }+2\sin{\theta }\cos{\theta }+\cos^{2}{\theta }&=&\frac{1}{3}\\ 1+2\sin{\theta }\cos{\theta }&=&\frac{1}{3}\\ 2\sin{\theta }\cos{\theta }&=&-\frac{2}{3}\\ \sin{\theta }\cos{\theta }&=&-\frac{1}{3}\end{eqnarray*}

となります。したがって、三角比の相互関係 \displaystyle \frac{\sin{\theta }}{\cos{\theta }}=\tan{\theta }を用いると

 \begin{eqnarray*} \tan{\theta }+\frac{1}{\tan{\theta }}&=&\frac{\sin{\theta }}{\cos{\theta }}+\frac{\cos{\theta }}{\sin{\theta }}\\ &=&\frac{\sin^{2}{\theta }+\cos^{2}{\theta }}{\sin{\theta }\cos{\theta }}\\ &=&\frac{1}{-\frac{1}{3}}\\ &=&-3\end{eqnarray*}

問3

三角比の相互関係 \sin^{2}{\theta }+\cos^{2}{\theta }=1を用いると、 \sin{B}\gt 0なので

 \begin{eqnarray*} \sin{B}&=&\sqrt{1-\left( \frac{4}{5}\right) ^{2}}\\ &=&\sqrt{1-\frac{16}{25}}\\ &=&\sqrt{\frac{9}{25}}\\ &=&\frac{3}{5}\end{eqnarray*}

となります。したがって、 \triangle ABCの面積は次のように計算して求められます。

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{2}\times AB\times BC\times \sin{B}&=&\frac{1}{2}\times 7\times 3\times \frac{3}{5}\\ &=&\frac{63}{10}\end{eqnarray*}

問4

三角形の3つの辺の長さが与えられていますので、 \triangle ABC余弦定理を用いると

 \begin{eqnarray*} \cos{A}&=&\frac{AB^{2}+AC^{2}-BC^{2}}{2\times AB\times AC}\\ &=&\frac{\frac{55}{4}+55-110}{2\times \frac{\sqrt{55}}{2}\times \sqrt{55}}\\ &=&\frac{55(\frac{1}{4}+1-2)}{55}\\ &=&\frac{1}{4}+1-2\\ &=&\frac{1}{4}+\frac{4}{4}-\frac{8}{4}\\ &=&-\frac{3}{4}\end{eqnarray*}

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

問1

方程式 x^{4}+x^{3}-18x^{2}+12x+144=0を考えることになります。この方程式は x=0に解を持ちませんので、両辺を x^{2}(\not= 0)で割ると

 \displaystyle x^{2}+x-18+\frac{12}{x}+\frac{144}{x^{2}}=0…①

となります。ここで

 \begin{eqnarray*} \left( x+\frac{12}{x}\right) ^{2}&=&x^{2}+24+\frac{144}{x^{2}}\end{eqnarray*}

が成り立ちますので、 \displaystyle t=x+\frac{12}{x}とおくと \displaystyle x^{2}+\frac{144}{x^{2}}=t^{2}-24となります。したがって、方程式①を tで表すと

 t^{2}+t-42=0

となります。この tについての2次方程式を解くと

 \begin{eqnarray*} t^{2}+t-42&=&0\\ (t-6)(t+7)&=&0\end{eqnarray*}

となりますので、 t=6または t=-7がこの方程式の解となります。

問2

問1より、方程式 f(x)=0の解は \displaystyle x+\frac{12}{x}=6または \displaystyle x+\frac{12}{x}=-7を満たすような xの値となります。

 \displaystyle x+\frac{12}{x}=6を解くと

 \begin{eqnarray*} x+\frac{12}{x}&=&6\\ x^{2}+12&=&6x\\ x^{2}-6x+12&=&0\end{eqnarray*}

この方程式を2次方程式の解の公式を用いて解くと x=3\pm \sqrt{3}iとなります。

 \displaystyle x+\frac{12}{x}=-7を解くと

 \begin{eqnarray*} x+\frac{12}{x}&=&-7\\ x^{2}+12&=&-7x\\ x^{2}+7x+12&=&0\\ (x+3)(x+4)&=&0\end{eqnarray*}

したがって、この方程式の解は x=-3,\ -4となります。

以上から、 f(x)=0の解は x=3\pm \sqrt{3}i,\ -3,\ -4となります。

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

2019年、2020年の問題と比べると計算量が減っています。

全体的に見てかなり楽に解ける問題ではないかと思います。

問3についても誘導がついているので解きやすい問題でした。

この年の受験生はラッキーだったかもしれません。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

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