マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

九州女子大学の過去問【2020年一般入試B日程】

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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
第7問
第8問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

九州女子大学の2020年一般入試B日程の問題です。

数学Ⅰ・数学Aの内容全般にわたって出題されています。

問題の難易度について

難易度は☆☆です。

全問ともあまり難しくはない問題です。復習には良い問題ではないでしょうか。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

ここの問題は計算で解くことができます。

(1)の問題

 \begin{eqnarray*}27x^{2}-12y^{2}&=&3(9x^{2}-4y^{2})\\ &=&3(3x+2y)(3x-2y)\end{eqnarray*}

(2)の問題

 \begin{eqnarray*}6x^{2}+xy-12y^{2}&=&(3x-4y)(2x+3y)\end{eqnarray*}

(3)の問題

 \begin{eqnarray*}6x^{2}+3y^{2}+9xy+7x+5y+2&=&6x^{2}+(9y+7)x+3y^{2}+5y+2\\ &=&6x^{2}+(9y+7)y+(3y+2)(y+1)\\ &=&\{ 3x+(3y+2)\} \{ 2x+(y+1)\} \\ &=&(3x+3y+2)(2x+y+1)\end{eqnarray*}

(4)の問題

 \begin{eqnarray*} x^{4}+3x^{2}+4&=&x^{4}+4x^{2}+4-x^{2}\\ &=&(x^{2}+2)^{2}-x^{2}\\ &=&\{ (x^{2}+2)+x\} \{ (x^{2}+2)-x\} \\ &=&(x^{2}+x+2)(x^{2}-x+2)\end{eqnarray*}

答え

1番:0 2番:2 3番:8 4番:5

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

不等式の問題です。係数に文字が含まれているときは、不等式の両辺を割るときに注意が必要です。

(1)の問題

不等式 x+2\leqq 5x-2を解くと、 x\geqq 1となります。

この解が不等式 4x-3\geqq 3x-2aと一致しますので、この不等式を文字係数のまま解くと x\geqq 3-2aとなることから、条件は

 3-2a=1

となります。この方程式を解くと a=1となります。

(2)の問題

不等式 4bx-3\leqq xを変形すると

 (4b-1)x\leqq 3

となります。ここからの操作は両辺を 4b-1で割ることですが、 4b-1の符号によって場合分けが必要になります。

 4b-1\lt 0のとき、不等式の解は

 \displaystyle x\geqq \frac{3}{4b-1}

となります。このとき、不等式の解が x\leqq 1となり得ませんので、この場合は除外します。

 4b-1\gt 0のとき、不等式の解は

 \displaystyle x\leqq \frac{3}{4b-1}

となります。このとき、不等式の解が x\leqq 1となる条件は

 \displaystyle \frac{3}{4b-1}=1

となりますので、この方程式を解くと b=1となります。

答え

5番:7 6番:7

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

集合に関する問題です。全体集合、共通部分、和集合、補集合の要素の数を考えていくと解く方針が立てられます。

(1)の問題

どちらも正しく答えられなかった人の人数は 41人ですので、これ以外の人は「SNS」と「SUM」の意味どちらか一方を答えられたということになります。

したがって、「SMS」「SUM」の単語のうち、どちらか一方の意味を正しく答えられた人の人数は

 100-41=59

となります。

(2)の問題

どちらも正しく答えられた人の人数を x人とすると、(1)より

 35+42-x=59

が成り立ちます。この方程式を解くと x=18となります。

(3)の問題

SNS」について正しく答えたが、「SUM」について正しく答えられなかった人の人数は、「SNS」を正しく答えられた人数から、「SNS」と「SUM」両方とも正しく答えられた人の人数を除けばいいので、(2)より

 35-18=17

となります。

答え

7番:10 8番:2 9番:1

問題と問題の解説(第4問)

第4問

第4問の解説

円に内接する四角形に関する問題です。頻出問題ですので、解けるようにしておきたい問題です。

下の図は参考図です。

(1)の問題

四角形 ABCDは円に内接しますので、向かい合う角の和が 180^{\circ }であるという性質を持っています。

したがって、 \angle D=60^{\circ }となります。

 \triangle ACD余弦定理を用いると

 \begin{eqnarray*}AC^{2}&=&AD^{2}+CD^{2}-2\cdot AD\cdot CD\cdot \cos{\angle D}\\ &=&81+9-2\cdot 9\cdot 3\cdot \frac{1}{2}\\ &=&63\end{eqnarray*}

となります。この後は AC^{2}の値しか使いませんので、 ACの値は求めずにそのままにしておきます。次に、 \triangle ABC余弦定理を用いると

 AC^{2}=AB^{2}+BC^{2}-2\cdot AC\cdot BC\cdot \cos{\angle B}

が成り立ちます。この式にわかっている数値をすべて代入して BCを求めていくと

 \begin{eqnarray*} 63&=&36+BC^{2}-2\cdot 6\cdot BC\cdot \left( -\frac{1}{2}\right) \\ 63&=&BC^{2}+6BC+36\\ BC^{2}+6BC-27&=&0\\ (BC+9)(BC-3)&=&0\end{eqnarray*}

 BC\gt 0ですので BC=3となります。

(2)の問題

 \triangle ABCの面積は

 \displaystyle \frac{1}{2}\times 6\times 3\times \sin{\angle B}=\frac{18\sqrt{3}}{4}

 \triangle ACDの面積は

 \displaystyle \frac{1}{2}\times 3\times 9\times \sin{\angle D}=\frac{27\sqrt{3}}{4}

となります。四角形 ABCDの面積はこの2つの三角形の面積の和となりますので

 \displaystyle \frac{18\sqrt{3}}{4}+\frac{27\sqrt{3}}{4}=\frac{45\sqrt{3}}{4}

となります。

答え

10番:1 11番:10

問題と問題の解説(第5問)

第5問

第5問の解説

円と接線に関する問題です。下の図は参考図です。

 Pを通る円 Oと円 O^{\prime }の共通接線と直線 ABとの交点を Eとすると

 AE=PE

が成り立ちます。同様に

 BE=PE

が成り立ちますので、点 E \triangle ABPの外心であることがわかります。また、点 Eは線分 AB上にありますので、円 Eは線分 ABを直径とする円になります。よって、円周角の定理より \angle APB=90^{\circ }となります。

接弦定理と三角形の内角の和が 180^{\circ }であることを用いると \angle BDP=50^{\circ }であることが求められます。

答え

12番:4

問題と問題の解説(第6問)

第6問

第6問の解説

データの分析に関する問題です。用語をしっかりと理解できていれば容易に解くことができます。

(1)の問題

平均値が 11ですので

 \displaystyle \frac{1}{11}(1+17+a+7+2+4+5+4+50+17)=11

が成り立ちます。この方程式を解くと a=10となります。

(2)の問題

与えられているデータを小さい順番に並べ直すと

 1,\ 2,\ 4,\ 4,\ 4,\ 5,\ 7,\10,\ 17,\ 17,\ 50

となります。中央値はこの並べ直したデータのど真ん中の数値です。データが奇数個ですので、 5が答えです。

(3)の問題

最頻値はデータの中で一番良く出てきている数値です。 4が最もよく出てきているので、これが最頻値です。

答え

13番:6 14番:3 15番:2

問題と問題の解説(第7問)

第7問

第7問の解説

整数の性質に関する問題です。 n 1,\ 2,\ 3,\ \cdots と数値を入れていって、規則性を掴んでいくと良いかもしれません。

(1)の問題

 nが奇数のとき、 7n+18 8n+20が互いに素になります。

そうなるような自然数 nの個数は 50個です。

(2)の問題

 19 7で割ると 5余る数なので、 5n+19 7の倍数となる自然数 n 5\times 6+19=49より

 n=7k+6\ (k=0,\ 1,\ \2,\ \cdots 13)

となります。また、 18 7で割ると 4余る数なので、 4n+18 7の倍数となる自然数 n 4\times 6+18=42より

 n=7l+6\ (l=0,\ 1,\ 2,\ \cdots 13)

となります。 4n+18は偶数ですので、 5n+19 4n+18がともに 7の倍数となる自然数 n

 n=6,\ 20,\ 34,\ 48,\ 62,\ 76,\ 90

 7個になります。

(3)の問題

 n^{2}+4n+9=(n+1)(n+3)+6

より、 n^{2}+4n+9 n+3の最大公約数として考えられる数は、余りの 6に注目すると

 1,\ 2,\ 3,\ 6

の4個が考えられます。

答え

16番:9 17番:2 18番:1

問題と問題の解説(第8問)

第8問

第8問の解説

放物線と直線の位置関係に関する問題です。2次方程式の実数解の個数と判別式の符号について理解ができていれば解くことができます。

問題を解く準備

放物線 y=x^{2}-2x+aと直線 y=2x+3の交点の個数は、連立方程式

 \begin{eqnarray*} \left\{ \begin{array}{ccc} y&=&x^{2}-2x+a\\ y&=&2x+3\end{array}\right.\end{eqnarray*}

の実数解の個数になります。この連立方程式から、代入法により式を整理すると

 x^{2}-2x+a=2x+3

となりますが、これを (xの式)=0の形にすると

 x^{2}-4x+a-3=0

となります。この2次方程式の判別式を Dとすると

[tex; D/4=-a+7]

となります。

(1)の問題

放物線と直線が接する条件は D=0ですので、この方程式を解くと a=7となります。

(2)の問題

放物線と直線が共有点を持たない条件は D\lt 0ですので、この不等式を解くと a\gt 7となります。

答え

19番:7 20番:10

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

数学Ⅰと数学Aの内容が網羅されているので、復習には良い問題かと思います。

ですが、来年から新課程での入試になりますので、整数の性質が出題されるかどうかが怪しいところです。

それ以外の問題は新課程でも出題されますので、対策が必要です。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

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必要条件・十分条件の問題【0に゙収束する数列と無限級数】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

次の条件 p,\ qを考える

 \displaystyle p:\sum_{n=1}^{\infty }a_{n}が収束する

 \displaystyle q:\lim_{n\to \infty }a_{n}=0

このとき、 p qであるための( )

( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちどれが適するか。

今回の問題について

今回は数学Ⅲの分野で注意すべき必要条件・十分条件の問題です。

必要十分条件のように思えますが、そうではないので要注意です。

今回の問題の解説

命題 p\Longrightarrow qを考えます。

条件 pより \displaystyle S_{n}=\sum_{k=1}^{n}a_{n}とし、 \displaystyle \lim_{n\to \infty }S_{n}=Sとおきます。

このとき、 a_{n}=S_{n}-S_{n-1}なので

 \begin{eqnarray*} \lim_{n\to \infty }a_{n}&=&\lim_{n\to \infty }(S_{n}-S_{n-1})\\ &=&\lim_{n\to \infty }S_{n}-\lim_{n\to \infty }S_{n-1}\\ &=&S-S\\ &=&0\end{eqnarray*}

したがって、この命題は真です。

命題 q\Longrightarrow pを考えます。

上の図の赤いグラフは \displaystyle y=\frac{1}{x}です。

また、紫色の部分の面積は \displaystyle 1+\frac{1}{2}+\frac{1}{3}+\frac{1}{4}+\cdots となっています。

したがって、次のことが考えられます。

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}\frac{1}{k}\gt \int_{1}^{n+1}\frac{dx}{x}

ここで

 \begin{eqnarray*} \int_{1}^{n}\frac{dx}{x}&=&\left[ \log{|x|}\right] _{1}^{n+1}\\ &=&\log{(n+1)}\end{eqnarray*}

であるので

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}\frac{1}{k}\gt \log{(n+1)}

が成り立ちます。

この不等式から、 n\to \infty のとき \displaystyle \lim_{n\to \infty }\log{(n+1)}=+\infty ですので \displaystyle \lim_{n\to \infty }\sum_{k=1}^{n}\frac{1}{k}は発散することがわかります。

ところが、 \displaystyle \lim_{n\to \infty }\frac{1}{n}=0ですので、これがこの命題の反例となります。

したがって、この命題は偽です。

以上から、 p qであるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。

いかがだったでしょうか?

数学Ⅲの分野でも色んな定理が出てきますが、必ずしも必要十分条件ではないです。

その一つとして、今回の0に収束する数列と無限級数が収束する数列の関係があります。

無限級数が収束する場合は、その級数の項で作られる数列は 0に収束しますが、 0に゙収束する数列の無限級数は必ずしも収束しないことに注意が必要です。

 

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必要条件・十分条件の問題【2016年東京都教員採用試験】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

 x+y\not= 3または x-y\not= 1であることは x\not= 2または y\not= 1であるための( )

( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちどれが適するか。

今回の問題について

2016年東京都教員採用試験で出題された問題です。

条件を否定して対偶を取れるかどうかがポイントです。

今回の問題の解説

次の2つの命題の真偽を調べます。

(1) x+y\not= 3または x-y\not= 1\Longrightarrow x\not= 2または y\not= 1

(2) x\not= 2または y\not= 1\Longrightarrow x+y\not= 3または x-y\not= 1

命題に「または」の言葉が入っている場合は対偶を取ると上手くいく場合があります。

ということで、それぞれの対偶を考えてみます。

(3) x=2かつ y=1\Longrightarrow x+y=3かつ x-y=1

(4) x+y=3かつ x-y=1\Longrightarrow x=2かつ y=1

(3)の命題は(1)の命題の対偶、(4)の命題は(2)の命題の対偶です。

対偶の命題の真偽は必ず元の命題の真偽と一致します。

今回の問題はこのことを使って必要条件・十分条件を判定していきます。

(3)の命題について、 x=2かつ y=1のとき

 x+y=3,\ x-y=1

を満たしているので、この命題は真です。

したがって、(1)の命題も真です。

(4)の命題については、次の連立方程式を満たしていることが仮定になります。

 \left\{ \begin{array}{ccc} x+y&=&3\\ x-y&=&1\end{array}\right.

この連立方程式を解くと x=2,\ y=1となりますので、この命題は真となります。

したがって、(2)の命題も真となります。

以上から、 x+y\not= 3または x-y\not= 1であることは x\not=2または y\not= 1であるための「必要十分条件」となります。

いかがだったでしょうか?

今回の問題は対偶をとって必要条件・十分条件の判定を行いました。

このままでは証明がしづらいと思ったら、命題の対偶を取ると上手くいく場合があります。

一度考えてみて「いけそう」と思ったら対偶を取ってみると良いかと思います。

 

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九州女子大学の過去問【2020年一般入試A日程】

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今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
第7問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

九州女子大学2020年一般入試A日程の問題です。

少し難易度が上がって、入試問題らしくなったといったところでしょうか。

問題の難易度について

難易度は☆☆☆です。

易しい入試レベルくらいです。共通テストで出題されても良いくらいの問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

(1) \displaystyle \frac{1}{x}の値を求めると

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{x}&=&\frac{2}{1+\sqrt{5}}\\ &=&\frac{2(\sqrt{5}-1)}{5-1}\\ &=&\frac{2(\sqrt{5}-1)}{4}\\ &=&\frac{\sqrt{5}-1}{2}\end{eqnarray*}

となります。したがって

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{x}+\frac{1}{x^{2}}&=&\frac{\sqrt{5}-1}{2}+\left( \frac{\sqrt{5}-1}{2}\right) ^{2}\\ &=&\frac{\sqrt{5}-1}{2}+\frac{6-2\sqrt{5}}{4}\\ &=&\frac{\sqrt{5}-1}{2}+\frac{3-\sqrt{5}}{2}\\ &=&1\end{eqnarray*}

となります。

(2)対称式の値は、基本対称式 x+yの値と xyの値が分かれば求めることができます。

 \displaystyle x=\frac{1+\sqrt{5}}{2},\ y=\frac{1-\sqrt{5}}{2}より x+y=1,\ xy=-1なので

 \begin{eqnarray*} 4x^{2}+4y^{2}+3xy&=&4(x^{2}+y^{2})+3xy\\ &=&4\left\{ (x+y)^{2}-2xy\right\} +3xy\\ &=&4\cdot \left\{ 1^{2}-2\cdot (-1)\right\} +3\cdot (-1)\\ &=&4\cdot (1+2)-3\\ &=&12-3\\ &=&9\end{eqnarray*}

となります。

(3) \displaystyle x+\frac{1}{x}=\sqrt{5}なので

 \begin{eqnarray*} x^{2}+\frac{1}{x^{2}}&=&\left( x+\frac{1}{x}\right) ^{2}-2\\ &=&5-2\\ &=&3\end{eqnarray*}

となります。

答:1…① 2…⑨ 3…③

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

三角比の相互関係を用いて \cos{\theta }または \sin{\theta }に揃えます。

 \sin{\theta }の方は変形できませんが、 \cos^{2}{\theta }の方は 1-\sin^{2}{\theta }に変形ができます。

よって、関数を変形していくと

 \begin{eqnarray*} y&=&3(1-\sin^{2}{\theta })-3\sqrt{2}\sin{\theta }-1\\ &=&-3\sin^{2}{\theta }-3\sqrt{2}\sin{\theta }+2\\ &=&-3\left( \sin{\theta }+\frac{\sqrt{2}}{2}\right) ^{2}+\frac{7}{2}\end{eqnarray*}

となります。

 0^{\circ }\leqq \theta \leqq 180^{\circ }より 0\leqq \sin{\theta }\leqq 1なので、 y

 \sin{\theta }=0すなわち \theta =0^{\circ },\ 180^{\circ }のとき最大値 2をとり、

 \sin{\theta }=1すなわち \theta =90^{\circ }のとき最小値 -1-3\sqrt{2}をとります。

答:4…④ 5…⑥

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

統計に関する用語がしっかり理解できているかがポイントです。

用語の定義に基づいて計算をしていくだけです。

(1)テストAの平均は

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{5}(9+5+5+7+9)&=&7\end{eqnarray*}

(2)テストAの分散は

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{5}\left\{ (9-7)^{2}+(5-7)^{2}+(5-7)^{2}+(7-7)^{2}+(9-7)^{2}\right\} &=&3.2\end{eqnarray*}

(3)同じようにテストBの平均と分散を求めると、平均は 3、分散は 0.8となります。

テストAとテストBの共分散は

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{5}\left\{ (9-7)(4-3)+(5-7)(2-3)+(5-7)(3-3)\right.&\ &\ \\ \left.+(7-7)(2-3)+(9-7)(4-3)\right\} &=&1.2\end{eqnarray*}

(4)相関係数を求める際は、小数を分数に直しておくと計算しやすくなります。

 \begin{eqnarray*} \frac{1.2}{\sqrt{3.2}\sqrt{0.8}}&=&\frac{\frac{6}{5}}{\sqrt{\frac{16}{5}}\sqrt{\frac{4}{5}}}\\ &=&\frac{\frac{6}{5}}{\frac{8}{5}}\\ &=&\frac{3}{4}\\ &=&0.75\end{eqnarray*}

となります。

答:6…⑧ 7…⑤ 8…⑦ 9…⑤

問題と問題の解説(第4問)

第4問

第4問の解説

(1)不等式 2x^{2}+x-6\geqq 0を解くと

 \begin{eqnarray*} 2x^{2}+x-6&\geqq &0\\(2x-3)(x+2)&\geqq &0\end{eqnarray*}

となりますので、 \displaystyle x\leqq -2,\ \frac{3}{2}\leqq x…①となります。

不等式 4x^{2}-15x+9\leqq 0を解くと

 \begin{eqnarray*} 4x^{2}-15x+9&\leqq &0\\ (4x-3)(x-3)&\leqq &0\end{eqnarray*}

となりますので、 \displaystyle \frac{3}{4}\leqq x\leqq 3…②となります。

したがって、連立不等式の解は、①と②の共通部分になりますので \displaystyle \frac{3}{2}\leqq x\leqq 3となります。

(2)絶対値の取り扱いは以下のようになります。

 |a|=\left\{ \begin{array}{cc} a&(a\geqq 0)\\ -a&(a\lt 0)\end{array}\right.

つまり、絶対値記号の中身の符号で場合分けを行う必要があります。

 x^{2}-10\geqq 0すなわち x\leqq -\sqrt{10},\ \sqrt{10}\leqq xのとき、方程式は

 x^{2}+3x-10=0

となります。この方程式を解くと

 \begin{eqnarray*} x^{2}+3x-10&=&0\\ (x+5)(x-2)&=&0\end{eqnarray*}

 xの値の範囲に注意すると、解は x=-5となります。

 x^{2}-10\lt 0すなわち -\sqrt{10}\lt x\lt \sqrt{10}のとき、方程式は

 x^{2}-3x-10=0

となります。この方程式を解くと

 \begin{eqnarray*} x^{2}-3x-10&=&0\\ (x-5)(x+2)&=&0\end{eqnarray*}

 xの値の範囲に注意すると、解は x=-2となります。

したがって、 |x^{2}-10|+3x=0の解は x=-2 x=-5が答えになります。

答:10…⑤ 11…②

問題と問題の解説(第5問)

第5問

第5問の解説

(1)5本の平行線のうち2本の組合せとと4本の平行線のうち2本の組合せを選べば良いので、できる平行四辺形の数は

 _{5}C_{2}\times _{4}C_{2}=60

できます。

(2)平面上に8個の点があり、どの3つの点も一直線上にないという条件があります。

このとき、2点を通る直線は、8個の点のうち2個の点を選ぶ組合せの総数に等しいので _{8}C_{2}=28本あります。

また、この8点でできる三角形の総数は、8個の点のうち3個の点を選ぶ組合せに等しいので、 _{8}C_{3}=56個あります。

答:12…⑥ 13…② 14…⑤

問題と問題の解説(第6問)

第6問

第6問の解説

高校の授業以降になると、確率を求める際に場合の数が大きくなることが多々あって計算が大変になる場合があります。

そういうときは、掛け算の形のまま計算すると楽になることが多いです。

例えば、今回の問題ですと、全事象の場合の数が _{20}C_{3}=1140通りとなりますが、ここまで計算してしまうと確率を求めるときの最後の処理が面倒になります。

確率の計算は約分できる場合が多いので

 \begin{eqnarray*} _{20}C_{3}&=&\frac{20\cdot 19\cdot 18}{3\cdot 2\cdot 1}\\ &=&20\cdot 19\cdot 3\end{eqnarray*}

のようにして、このままの状態で確率の計算を行っていきます。

読むだけでは解りづらい部分があるので、計算の部分まで解説していきます。

(1)3枚のカードとも同じ数字になる場合の数は、(数字の選び方) \times (色の選び方)で求められます。

数字は1から5までで、ここから1つ選べば良いので5通りあります。

色は赤、青、黄色、緑の4つあり、各色同じ数字は1つずつしか無いので、色の選び方は _{4}C_{3}=4通りあります。

よって、3枚のカードとも同じ数になる確率は

 \begin{eqnarray*} \frac{5\cdot 4}{20\cdot 19\cdot 3}&=&\frac{1}{19\cdot 3}\\ &=&\frac{1}{57}\end{eqnarray*}

となります。

(2)f3枚のカードのうち、赤いカードが1枚だけになる場合の数は、赤いカード5枚から1枚選び、赤以外の15枚のカードから2枚選べば良いので

 _{5}C_{1}\times _{15}C_{2}=5\cdot 15\cdot 7通り

となります。したがって、3枚のカードのうち、赤いカードが1枚だけになり確率は

 \begin{eqnarray*} \frac{5\cdot 15\cdot 7}{20\cdot 19\cdot 3}&=&\frac{5\cdot 7}{4\cdot 19}\\ &=&\frac{35}{76}\end{eqnarray*}

となります。

(3)3枚のカードとも色も数字も異なる場合の数は、数字の選び方が5つのうち3つを選ぶ組合せで、色の方は数字の方に区別がありますので、4つのうち3つを選ぶ順列になります。

その場合の数は _{5}C_{3}\times _{4}P_{3}=10\cdot 4\cdot 3\cdot 2通りあります。

よって、3枚のカードとも数も色も異なる確率は

 \begin{eqnarray*} \frac{10\cdot 4\cdot 3\cdot 2}{20\cdot 19\cdot 3}&=&\frac{4}{19}\end{eqnarray*}

となります。

答:15…⑦ 16…⑨ 17…③

問題と問題の解説(第7問)

第7問

第7問の解説

正四面体の面は正三角形で、正三角形の外心と重心は一致することに注意します。

(1)正四面体の一辺の長さは、三平方の定理を用いると \sqrt{2}となります。

(2)できた正四面体の高さを hとすると、最初の注意と三平方の定理を用いると

 \begin{eqnarray*} h^{2}&=&(\sqrt{2})^{2}-\left( \frac{\sqrt{6}}{3}\right) ^{2}\\ &=&2-\frac{2}{3}\end{eqnarray*}

となりますので、 \displaystyle h=\frac{2}{\sqrt{3}}となります。

したがって、四面体の体積は

 \displaystyle \frac{1}{3}\times \frac{1}{2}\times \sqrt{2}\times \sqrt{2}\times \frac{\sqrt{3}}{2}\times \frac{2}{\sqrt{3}}=\frac{1}{3}

となります。

(3)四面体の1つの頂点から向かいの面に垂直な直線を下ろしたものの上に四面体の各頂点を通る球の中心があります。

その垂線に沿って四面体を切ると、その断面に直角三角形が現れます。その参考図が下になります。

 Oが正四面体の各頂点を通る球の中心です。また、線分 BCの長さは正四面体の高さになることに注意してください。

球の半径を Rとすると、三平方の定理より次が成り立ちます。

 \displaystyle \left( \frac{2}{\sqrt{3}}-R\right) ^{2}+\frac{2}{3}=R^{2}

この方程式を解くと \displaystyle R=\frac{\sqrt{3}}{2}となります。

答:18…⑥ 19…③ 20…④

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回は前回までと比べて手応えがあるように感じました。

とはいえ、ほとんどが基礎問題ですが。

計算量が多いので、ミスしないように気をつけておかなければいけません。

 

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必要条件・十分条件の問題【2018年東京都教員採用試験】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

(1) a+b,\ abがともに有理数であることは a bがともに有理数であるための( )

(2) a+b,\ abがともに無理数であることは a bがともに無理数であるための( )

今回の問題について

2018年東京都教員採用試験で出題された問題です。

必要条件・十分条件の問題でよく出る数の演算に関する問題です。

今回の問題の解説

(1)の問題について

次の2つの命題の真偽を調べます。

 a+b,\ abがともに有理数 \Longrightarrow a,\ bがともに有理数

 a,\ bがともに有理数 \Longrightarrow a+b,\ abがともに有理数

前者の命題は a=\sqrt{2},\ b=-\sqrt{2}が反例となりますので、偽の命題です。

後者の命題は真の命題です。

以上から、 a+b,\ abがともに有理数であることは a,\ bがともに有理数であるための「必要条件であるが十分条件ではない」となります。

(2)の問題について

次の2つの命題の真偽を調べます。

 a+b,\ abがともに無理数 \Longrightarrow a,\ bがともに無理数

 a,\ bがともに無理数 \Longrightarrow a+b,\ abがともに無理数

前者の命題については a=\sqrt{2},\ b=1のとき、

 a+b=\sqrt{2}+1,\ ab=\sqrt{2}

で、ともに無理数ですが、 b無理数ではありませんのでこれが反例となります。

したがって、この命題は偽です。

後者の命題については a=\sqrt{2},\ b=-\sqrt{2}のとき、 a bはともに無理数ですが

 a+b=0,\ ab=2

で、 a+b,\ abどちらも無理数ではありませんので、これが反例となります。

したがって、この命題は偽です。

以上から、 a+b,\ abがともに無理数であることは a bともに無理数であるための「必要条件でも十分条件でもない」となります。

いかがだったでしょうか?

このタイプの問題は命題を立てて反例を見つけるほうが早そうです。

 a bがともに無理数 a+b abがともに無理数でない例を覚えておくと良いと思います。

そうしておくと、問題を見ただけで必要十分条件ではなさそうであることはわかるようになってきます。

 

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必要条件・十分条件の問題【2018年大阪府教員採用試験】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

(1)四角形 ABCDについて、四角形 ABCDが正方形であることは AB=BC=CD=DAであるための( )

(2) n角形 Pについて、 Pのすべての内角それぞれが 180^{\circ }未満であることは n=4であるための( )

( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」

今回の問題について

2018年大阪府教員採用試験で出題された問題です。

必要条件・十分条件の問題は前回のものと合わせて3問出題されました。

今回の問題の解説

(1)の問題について

命題「四角形 ABCDが正方形 \Longrightarrow AB=BC=CD=DA」の真偽を調べます。

正方形の性質として

・すべての辺の長さが等しい

というものがあります。

この性質から AB=BC=CD=DAであることが言えますので、この命題は真です。

命題「 AB=BC=CD=DA\Longrightarrow 四角形 ABCDは正方形」の真偽を調べます。

すべての角の大きさが 90^{\circ }ではないひし形は AB=BC=CD=DAを満たしていますが、この図形は正方形ではありません。

したがって、この命題は偽となります。

以上から、四角形 ABCDが正方形であることは AB=BC=CD=DAであるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。

(2)の問題について

命題「 n角形 Pのすべての内角それぞれが 180^{\circ }未満 \Longrightarrow n=4」の真偽を調べます。

正五角形の1つの内角の大きさは

 \{ 180^{\circ }\times (5-2)\} \div 5=108^{\circ }

ですので、仮定を満たしていますが n=5ですので、結論を満たしていません。

したがって、この命題は偽です。

命題「 n=4\Longrightarrow n角形 Pのすべての内角それぞれが 180^{\circ }未満」の真偽を調べます。

以下の図形は四角形です。

この図形において、 \angle BCD 180^{\circ }より大きいので、この図形が反例となります。

よって、この命題は偽です。

以上から、 n角形 Pのすべての内角それぞれが 180^{\circ }未満であることは n=4であるための「必要条件でも十分条件でもない」となります。

いかがだったでしょうか?

前回の問題と合わせて3問とも図形に関する問題でした。

図形の問題は図形の性質を熟知しておかないと解くのが難しい場合があります。

一度三角形や四角形の図形の性質をまとめておくのが良いかもしれませんね。

 

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九州女子大学の過去問【2019年一般入試C日程】

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目次

今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

九州女子大学2019年C日程の問題です。

問題の難易度について

難易度は☆☆です。

同じ年のA日程、B日程の問題より易しいと思います。第3問あたりまでは中学生でも解けそうな気がします。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

 a=\sqrt{5}+2の小数部分を bとするとき、 2\lt \sqrt{5}\lt 3より

 4\lt a\lt 5

が成り立ちますので、 b=a-4=\sqrt{5}-2となります。

よって

 \begin{eqnarray*} a+b&=&(\sqrt{5}+2)+(\sqrt{5}-2)\\ &=&2\sqrt{5}\\ ab&=&(\sqrt{5}+2)(\sqrt{5}-2)\\ &=&5-4\\ &=&1\end{eqnarray*}

となります。また、

 \begin{eqnarray*} a^{2}+ab-2b^{2}&=&(\sqrt{5}+2)^{2}+1-2(\sqrt{5}-2)^{2}\\ &=&5+4\sqrt{5}+4+1-2(5-4\sqrt{5}+4)\\ &=&10+4\sqrt{5}-18+8\sqrt{5}\\ &=&12\sqrt{5}-8\end{eqnarray*}

 \begin{eqnarray*} a^{2}+b^{2}&=&(a+b)^{2}-2ab\\ &=&(2\sqrt{5})^{2}-2\cdot 1\\ &=&20-2\\ &=&18\end{eqnarray*}

より

 \begin{eqnarray*} \frac{b}{a}+\frac{a}{b}&=&\frac{a^{2}+b^{2}}{ab}\\ &=&\frac{18}{1}\\ &=&18\end{eqnarray*}

となります。

答:1…② 2…① 3…⑤ 4…⑧

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

以下のように計算していきます。

 \begin{eqnarray*} 3\sqrt{12}-\frac{12}{\sqrt{3}}+\sqrt{27}&=&6\sqrt{3}-4\sqrt{3}+3\sqrt{3}\\ &=&5\sqrt{3}\\ \sqrt{\frac{2}{3}}-\sqrt{\frac{3}{2}}+\sqrt{\frac{1}{6}}&=&\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}}-\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{2}}+\frac{1}{\sqrt{6}}\\ &=&\frac{\sqrt{6}}{3}-\frac{\sqrt{6}}{2}+\frac{\sqrt{6}}{6}\\ &=&\left( \frac{1}{3}-\frac{1}{2}+\frac{1}{6}\right)\sqrt{6}\\ &=&0\cdot \sqrt{6}\\ &=&0\end{eqnarray*}

 \begin{eqnarray*} \sqrt{27}-\frac{4}{\sqrt{8}}+\frac{10\sqrt{3}}{\sqrt{6}}-\frac{18}{\sqrt{3}}&=&3\sqrt{3}-\sqrt{2}+5\sqrt{2}-6\sqrt{3}\\ &=&4\sqrt{2}-3\sqrt{3}\end{eqnarray*}

答:5…⑩ 6…② 7…⑩

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

該当する数を列挙して数えたほうが早そうです。

(1)  54,\ 60,\ 66,\ 72,\ 78,\ 84,\ 90,\ 96 8個が 6の倍数です。

(2)(1)であげた数のうち、 72 96 8の倍数ですので、これを除いて、求める場合の数は 6個です。

(3)  52,\ 57,\ 62,\ 67,\ 72,\ 77,\ 82,\ 87,\ 92,\ 97 10個が 5で割ると 2余る数です。

(4)  3,\ 4,\ 6の最小公倍数は 12ですので、 12の倍数であるものを見つければ良いということになります。

その数は 60,\ 72,\ 84,\ 96 4個です。

答:8…⑤ 9…③ 10…⑥ 11…①

問題と問題の解説(第4問)

第4問

第4問の解説

反復試行の確率の問題です。

 1の目が出る確率は \displaystyle \frac{1}{6}、それ以外の目が出る確率は \displaystyle \frac{5}{6}です。

このことに考慮して確率を求めていきます。

(1)  1の目がちょうど 2回出る確率は

 \begin{eqnarray*} _{4}C_{2}\left( \frac{1}{6}\right) ^{2}\left( \frac{5}{6}\right) ^{2}&=&6\times \frac{1}{6^{2}}\times \frac{5^{2}}{6^{2}}\\ &=&\frac{25}{216}\end{eqnarray*}

(2)  1の目がちょうど 3回出る確率は

 \begin{eqnarray*} _{4}C_{3}\left( \frac{1}{6}\right) ^{3} \left( \frac{5}{6}\right) &=&4\times \frac{1}{6^{3}}\times \frac{5}{6}\\ &=&\frac{20}{6^{4}}\end{eqnarray*}

 4回とも 1の目が出る確率は \displaystyle \frac{1}{6^{4}}なので、 1の目が 3回以上出る確率は

 \begin{eqnarray*} \frac{20}{6^{4}}+\frac{1}{6^{4}}&=&\frac{21}{6^{4}}\\ &=&\frac{7}{432}\end{eqnarray*}

 4回目に 3度目の 1が出る確率は、 3回目までに 1の目が出たあと、 4回目に 1の目が出れば良いので、求める確率は

 \begin{eqnarray*} _{3}C_{2}\left( \frac{1}{6}\right) ^{2}\left( \frac{5}{6}\right) \times \frac{1}{6}&=&3\times \frac{1}{6^{2}}\times \frac{5}{6}\times \frac{1}{6}\\ &=&\frac{5}{432}\end{eqnarray*}

となります。

答:12…② 13…⑦ 14…⑥

問題と問題の解説(第5問)

第5問

第5問の解説

 x^{2}+y^{2}=1を満たすとき、 2x^{2}+2y-1の最大値と最小値を求める問題です。

 2x^{2}+2y-1 x yどちらか1種類の文字で表したいところですが、条件式 x^{2}+y^{2}=1が2次式ですので、 x^{2} yで表すことを考えます。

条件式から x^{2}=1-y^{2}ですので、これを 2x^{2}+2y-1の式に代入してみます。そうすると

 \begin{eqnarray*} 2x^{2}+2y-1&=&2(1-y^{2})+2y-1\\ &=&-2y^{2}+2y+1\\ &=&-2\left( y-\frac{1}{2}\right) ^{2}+\frac{3}{2}\end{eqnarray*}

となります。 yの取りうる値の範囲は、 x^{2}\geqq 0なので 1-y^{2}\geqq 0です。この不等式を解くと

 -1\leqq y\leqq 1

です。したがって、 x^{2}+y^{2}=1を満たすとき、 2x^{2}+2y-1

 \displaystyle x=\pm \frac{\sqrt{3}}{2},\ y=\frac{1}{2}のとき最大値 \displaystyle \frac{3}{2}

 x=0,\ y=-1のとき最小値 -3をとります。

答:15…⑦ 16…② 17…⑤ 18…④

問題と問題の解説(第6問)

第6問

第6問の解説

図形の問題は図を描いて状況を把握すると、解く方針が見えてきます。

下の図は参考図です。

三角形の内心を Iとすると、内心は各頂点の二等分線の交点にあたります。

したがって、赤い点線と緑色の点線はそれぞれ \angle A,\ \angle Cの二等分線です。

この問題では、角の二等分線と比に関する定理を用いて解いていきます。

今回の問題の場合ですと、直線 AD(赤い点線)は辺 BC AB:ACに分けますので

 BD:DC=AB:AC

が成り立ちます。

問題の題意から AB=8,\ AC=6ですので、 AD:DC=4:3…①となります。

よって、 DCの長さは、全体を 4+3=7等分したうちの 3つ分であることが①よりわかりますので

 \displaystyle DC=\frac{3}{7}\times BC=\frac{27}{7}

となります。

また、直線 CI(緑色の点線)は \angle Cの二等分線ですので

 \begin{eqnarray*} AI:ID&=&CA:CD\\ &=&6:\frac{27}{7}\\ &=&42:27\\ &=&14:9\end{eqnarray*}

となります。

答:19…⑤ 20…⑥

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

教科書の内容をしっかりと理解していれば解ける問題ばかりでした。

特に最初の3問は中学生が解けても不思議ではない問題でした。

しかし、入試問題であっても根底は中学数学にあると思いますので忘れてしまわないように、今回のような問題で復習するのも良い対策になるかもしれません。

 

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