マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

九州女子大学の過去問【2019年一般入試C日程】

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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

九州女子大学2019年C日程の問題です。

問題の難易度について

難易度は☆☆です。

同じ年のA日程、B日程の問題より易しいと思います。第3問あたりまでは中学生でも解けそうな気がします。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

 a=\sqrt{5}+2の小数部分を bとするとき、 2\lt \sqrt{5}\lt 3より

 4\lt a\lt 5

が成り立ちますので、 b=a-4=\sqrt{5}-2となります。

よって

 \begin{eqnarray*} a+b&=&(\sqrt{5}+2)+(\sqrt{5}-2)\\ &=&2\sqrt{5}\\ ab&=&(\sqrt{5}+2)(\sqrt{5}-2)\\ &=&5-4\\ &=&1\end{eqnarray*}

となります。また、

 \begin{eqnarray*} a^{2}+ab-2b^{2}&=&(\sqrt{5}+2)^{2}+1-2(\sqrt{5}-2)^{2}\\ &=&5+4\sqrt{5}+4+1-2(5-4\sqrt{5}+4)\\ &=&10+4\sqrt{5}-18+8\sqrt{5}\\ &=&12\sqrt{5}-8\end{eqnarray*}

 \begin{eqnarray*} a^{2}+b^{2}&=&(a+b)^{2}-2ab\\ &=&(2\sqrt{5})^{2}-2\cdot 1\\ &=&20-2\\ &=&18\end{eqnarray*}

より

 \begin{eqnarray*} \frac{b}{a}+\frac{a}{b}&=&\frac{a^{2}+b^{2}}{ab}\\ &=&\frac{18}{1}\\ &=&18\end{eqnarray*}

となります。

答:1…② 2…① 3…⑤ 4…⑧

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

以下のように計算していきます。

 \begin{eqnarray*} 3\sqrt{12}-\frac{12}{\sqrt{3}}+\sqrt{27}&=&6\sqrt{3}-4\sqrt{3}+3\sqrt{3}\\ &=&5\sqrt{3}\\ \sqrt{\frac{2}{3}}-\sqrt{\frac{3}{2}}+\sqrt{\frac{1}{6}}&=&\frac{\sqrt{2}}{\sqrt{3}}-\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{2}}+\frac{1}{\sqrt{6}}\\ &=&\frac{\sqrt{6}}{3}-\frac{\sqrt{6}}{2}+\frac{\sqrt{6}}{6}\\ &=&\left( \frac{1}{3}-\frac{1}{2}+\frac{1}{6}\right)\sqrt{6}\\ &=&0\cdot \sqrt{6}\\ &=&0\end{eqnarray*}

 \begin{eqnarray*} \sqrt{27}-\frac{4}{\sqrt{8}}+\frac{10\sqrt{3}}{\sqrt{6}}-\frac{18}{\sqrt{3}}&=&3\sqrt{3}-\sqrt{2}+5\sqrt{2}-6\sqrt{3}\\ &=&4\sqrt{2}-3\sqrt{3}\end{eqnarray*}

答:5…⑩ 6…② 7…⑩

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

該当する数を列挙して数えたほうが早そうです。

(1)  54,\ 60,\ 66,\ 72,\ 78,\ 84,\ 90,\ 96 8個が 6の倍数です。

(2)(1)であげた数のうち、 72 96 8の倍数ですので、これを除いて、求める場合の数は 6個です。

(3)  52,\ 57,\ 62,\ 67,\ 72,\ 77,\ 82,\ 87,\ 92,\ 97 10個が 5で割ると 2余る数です。

(4)  3,\ 4,\ 6の最小公倍数は 12ですので、 12の倍数であるものを見つければ良いということになります。

その数は 60,\ 72,\ 84,\ 96 4個です。

答:8…⑤ 9…③ 10…⑥ 11…①

問題と問題の解説(第4問)

第4問

第4問の解説

反復試行の確率の問題です。

 1の目が出る確率は \displaystyle \frac{1}{6}、それ以外の目が出る確率は \displaystyle \frac{5}{6}です。

このことに考慮して確率を求めていきます。

(1)  1の目がちょうど 2回出る確率は

 \begin{eqnarray*} _{4}C_{2}\left( \frac{1}{6}\right) ^{2}\left( \frac{5}{6}\right) ^{2}&=&6\times \frac{1}{6^{2}}\times \frac{5^{2}}{6^{2}}\\ &=&\frac{25}{216}\end{eqnarray*}

(2)  1の目がちょうど 3回出る確率は

 \begin{eqnarray*} _{4}C_{3}\left( \frac{1}{6}\right) ^{3} \left( \frac{5}{6}\right) &=&4\times \frac{1}{6^{3}}\times \frac{5}{6}\\ &=&\frac{20}{6^{4}}\end{eqnarray*}

 4回とも 1の目が出る確率は \displaystyle \frac{1}{6^{4}}なので、 1の目が 3回以上出る確率は

 \begin{eqnarray*} \frac{20}{6^{4}}+\frac{1}{6^{4}}&=&\frac{21}{6^{4}}\\ &=&\frac{7}{432}\end{eqnarray*}

 4回目に 3度目の 1が出る確率は、 3回目までに 1の目が出たあと、 4回目に 1の目が出れば良いので、求める確率は

 \begin{eqnarray*} _{3}C_{2}\left( \frac{1}{6}\right) ^{2}\left( \frac{5}{6}\right) \times \frac{1}{6}&=&3\times \frac{1}{6^{2}}\times \frac{5}{6}\times \frac{1}{6}\\ &=&\frac{5}{432}\end{eqnarray*}

となります。

答:12…② 13…⑦ 14…⑥

問題と問題の解説(第5問)

第5問

第5問の解説

 x^{2}+y^{2}=1を満たすとき、 2x^{2}+2y-1の最大値と最小値を求める問題です。

 2x^{2}+2y-1 x yどちらか1種類の文字で表したいところですが、条件式 x^{2}+y^{2}=1が2次式ですので、 x^{2} yで表すことを考えます。

条件式から x^{2}=1-y^{2}ですので、これを 2x^{2}+2y-1の式に代入してみます。そうすると

 \begin{eqnarray*} 2x^{2}+2y-1&=&2(1-y^{2})+2y-1\\ &=&-2y^{2}+2y+1\\ &=&-2\left( y-\frac{1}{2}\right) ^{2}+\frac{3}{2}\end{eqnarray*}

となります。 yの取りうる値の範囲は、 x^{2}\geqq 0なので 1-y^{2}\geqq 0です。この不等式を解くと

 -1\leqq y\leqq 1

です。したがって、 x^{2}+y^{2}=1を満たすとき、 2x^{2}+2y-1

 \displaystyle x=\pm \frac{\sqrt{3}}{2},\ y=\frac{1}{2}のとき最大値 \displaystyle \frac{3}{2}

 x=0,\ y=-1のとき最小値 -3をとります。

答:15…⑦ 16…② 17…⑤ 18…④

問題と問題の解説(第6問)

第6問

第6問の解説

図形の問題は図を描いて状況を把握すると、解く方針が見えてきます。

下の図は参考図です。

三角形の内心を Iとすると、内心は各頂点の二等分線の交点にあたります。

したがって、赤い点線と緑色の点線はそれぞれ \angle A,\ \angle Cの二等分線です。

この問題では、角の二等分線と比に関する定理を用いて解いていきます。

今回の問題の場合ですと、直線 AD(赤い点線)は辺 BC AB:ACに分けますので

 BD:DC=AB:AC

が成り立ちます。

問題の題意から AB=8,\ AC=6ですので、 AD:DC=4:3…①となります。

よって、 DCの長さは、全体を 4+3=7等分したうちの 3つ分であることが①よりわかりますので

 \displaystyle DC=\frac{3}{7}\times BC=\frac{27}{7}

となります。

また、直線 CI(緑色の点線)は \angle Cの二等分線ですので

 \begin{eqnarray*} AI:ID&=&CA:CD\\ &=&6:\frac{27}{7}\\ &=&42:27\\ &=&14:9\end{eqnarray*}

となります。

答:19…⑤ 20…⑥

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

教科書の内容をしっかりと理解していれば解ける問題ばかりでした。

特に最初の3問は中学生が解けても不思議ではない問題でした。

しかし、入試問題であっても根底は中学数学にあると思いますので忘れてしまわないように、今回のような問題で復習するのも良い対策になるかもしれません。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

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