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今回は必要条件・十分条件の問題です。
目次
・今回の問題
・今回の問題について
・今回の問題の解説
・いかがだったでしょうか?
今回の問題
次の条件を考える。
関数がで微分可能
関数がで連続
このとき、はであるための( )
( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちどれが適するか。
今回の問題について
数学Ⅲの分野で気をつけるべき必要条件・十分条件の問題その2です。
今回は微分可能な関数と連続関数の事柄についてです。
今回の問題の解説
関数が点で連続であることは
が成り立つことです。
が存在することです。
関数が点で微分可能ならば、その点で関数は連続になります。
が存在します。この値をとおきます。このとき
となりますので、が成り立ちます。
したがって、関数は点で連続となります。
ところが、この逆は成り立ちません。
について考えてみます。
この関数は
となりますので、が成り立ち、で連続であることがわかります。
ところが
となっており、極限値は(のへの近づき方に依存して極限値が変わるため)存在しません。
したがって、関数は点で連続ではありますが、微分可能ではありません。
以上から、関数が点で微分可能であることは、関数が点で連続であるための「十分条件であるが必要条件ではない」ということになります。
いかがだったでしょうか?
微分可能な関数は連続関数である証明と連続であるが微分可能ではない関数の例は覚えておくと良いです。
そうすると微分可能であることは連続であるための十分条件であることは瞬時に出てくると思います。
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