マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

八戸工業大学の過去問【2020年一般入試】

ご訪問ありがとうございます!

解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

八戸工業大学の2020年一般入試の問題です。

この年の問題もマーク方式にして紹介しました。↓

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題の難易度について

難易度は☆☆☆です。

昨年よりかは計算量は減りましたが、それでも注意深く計算をしないとミスを誘発してしまいます。解く方針を立てるのは基礎的な知識で充分です。問題文にも要注意です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

問1

 15x^{2}-23x-22=(5x-11)(3x+2)ですので、不等式は

 (5x-11)(3x+2)\gt 0

と変形できます。この不等式の解は \displaystyle x\lt -\frac{2}{3},\ \frac{11}{5}\lt xですが、 x\gt 0が問題で要請されていますので \displaystyle x\gt \frac{11}{5}が答えになります。

問2

 x2次方程式 \displaystyle \frac{1}{3}x^{2}+kx+x+\frac{4}{3}=0を整理すると

 \displaystyle x^{2}+(3k+3)x+4=0

となります。この方程式の判別式を Dとすると

 \begin{eqnarray*} D&=&(3k+3)^{2}-4\times 1\times 4\\ &=&9k^{2}+18k+9-16\\ &=&9k^{2}+18k-7\\ &=&(3k-1)(3k+7)\end{eqnarray*}

となります。放物線 \displaystyle y=\frac{1}{3}x^{2}+kx+x+\frac{4}{3} x軸に接するとき D=0が条件となりますので、このような kの値は \displaystyle k=-\frac{7}{3} \displaystyle k=\frac{1}{3}ですが、 k\lt 0が問題文で要請されていますので \displaystyle k=-\frac{7}{3}が答となります。

問3

与えられている2次関数を式変形(平方完成)すると

 \begin{eqnarray*} y&=&-\frac{5}{2}x^{2}+15x-\frac{19}{2}\\ &=&-\frac{5}{2}(x-3)^{2}+\frac{45}{2}-\frac{19}{2}\\ &=&-\frac{5}{2}(x-3)^{2}+13\end{eqnarray*}

となりますので、この関数は x=3のとき最大値 13をとります。

問4

求める2次関数を y=ax^{2}+bx+cとおくと、点 A(4,-19)を通るので

 16a+4b+c=-19…①

 B(-3,-26)を通るので

 9a-3b+c=-26…②

 C(6,-53)を通るので

 36a+6b+c=-53…③

を満たします。①、②、③より、連立方程式

 \left\{ \begin{array}{ccc} 16a+4b+c&=&-19\\ 9a-3b+c&=&-26\\ 36a+6b+c&=&-53\end{array}\right.

を解くことになりますが、この連立方程式の解は (a,b,c)=(-2,3,1)となりますので、求める2次関数は y=-2x+3x+1となります。

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

問1

三角比の相互関係 \displaystyle 1+\tan^{2}{\theta }=\frac{1}{\cos^{2}{\theta }}より

 \begin{eqnarray*} \frac{1}{\cos^{2}{\theta }}&=&1+\left( -\frac{12}{5}\right) ^{2}\\ &=&1+\frac{144}{25}\\ &=&\frac{169}{25}\end{eqnarray*}

となりますので、 \displaystyle \cos^{2}{\theta }=\frac{25}{169}となります。三角比の相互関係 \sin^{2}{\theta }+\cos^{2}{\theta }=1より

 \begin{eqnarray*} \sin^{2}{\theta }&=&1-\frac{25}{169}\\ &=&\frac{144}{169}\end{eqnarray*}

となります。 90^{\circ }\lt \theta \lt 180^{\circ }より \sin{\theta }\gt 0ですので \displaystyle \sin{\theta }=\frac{12}{13}となります。

問2

与えられている条件式の両辺を2乗し、三角比の相互関係を用いて \sin{\theta }\cos{\theta }の値を求めると

 \begin{eqnarray*} (\sin{\theta }+\cos{\theta })^{2}&=&\frac{4}{9}\\ \sin^{2}{\theta }+2\sin{\theta }\cos{\theta }+\cos^{2}{\theta }&=&\frac{4}{9}\\ 1+2\sin{\theta }\cos{\theta }&=&\frac{4}{9}\\ 2\sin{\theta }\cos{\theta }&=&-\frac{5}{9}\\ \sin{\theta }\cos{\theta }&=&-\frac{5}{18}\end{eqnarray*}

問3

三角形の内角の和が 180^{\circ }であることより \angle C=120^{\circ }となります。 \triangle ABCに正弦定理を用いると

 \displaystyle \frac{AB}{\sin{C}}=\frac{BC}{\sin{A}}

が成り立ちます。ここから ABの長さを求めると、 \displaystyle \sin{C}=\frac{\sqrt{3}}{2},\ \sin{A}=\frac{1}{\sqrt{2}},\ BC=6であるので

 \displaystyle AB=6\times \sqrt{2}\times \frac{\sqrt{3}}{2}=3\sqrt{6}

問4

三角形の3辺の長さが与えられているので、 \triangle ABC余弦定理を用いると

 \begin{eqnarray*} \cos{A}&=&\frac{AB^{2}+AC^{2}-BC^{2}}{2\times AB\times AC}\\ &=&\frac{8+5-11}{2\times 2\sqrt{2}\times \sqrt{5}}\\ &=&\frac{2}{4\sqrt{10}}\\ &=&\frac{\sqrt{10}}{20}\end{eqnarray*}

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

問1

分子と分母をそれぞれ展開します。

 \begin{eqnarray*} (-1+i)(4+3i)&=&-4-3i+4i+3i^{2}\\ &=&-7+i\\ (2+i)(-1+3i)&=&-2+6i-i+3i^{2}\\ &=&-5+5i\end{eqnarray*}

よって、与えられた複素数 \displaystyle \frac{-7+i}{-5+5i}と変形できます。この複素数の分母を実数化して整理すると

 \begin{eqnarray*} \frac{-7+i}{-5+5i}&=&\frac{(-7+i)(-5-5i)}{(-5)^{2}+5^{2}}\\ &=&\frac{(7-i)(5+5i)}{50}\\ &=&\frac{35+35i-5i-5i^{2}}{50}\\ &=&\frac{40+30i}{50}\\ &=&\frac{4}{5}+\frac{3}{5}i\end{eqnarray*}

となります。

問2

以下の筆算により、求める余りは -12x+4となります。

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

去年よりかは計算量が減りましたが、根気強くやっていかないといけないところは変わっていません。

実際の試験時間は60分ですが、問題量としては大問が3つだけなので時間的には余裕はありそうです。

「諦めずに前へ進め」というメッセージが込められているのでしょうか?精神力を鍛えるには良い問題かもしれません。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

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