マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

必要条件・十分条件の問題【2018年東京都教員採用試験】

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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

(1) a+b,\ abがともに有理数であることは a bがともに有理数であるための( )

(2) a+b,\ abがともに無理数であることは a bがともに無理数であるための( )

今回の問題について

2018年東京都教員採用試験で出題された問題です。

必要条件・十分条件の問題でよく出る数の演算に関する問題です。

今回の問題の解説

(1)の問題について

次の2つの命題の真偽を調べます。

 a+b,\ abがともに有理数 \Longrightarrow a,\ bがともに有理数

 a,\ bがともに有理数 \Longrightarrow a+b,\ abがともに有理数

前者の命題は a=\sqrt{2},\ b=-\sqrt{2}が反例となりますので、偽の命題です。

後者の命題は真の命題です。

以上から、 a+b,\ abがともに有理数であることは a,\ bがともに有理数であるための「必要条件であるが十分条件ではない」となります。

(2)の問題について

次の2つの命題の真偽を調べます。

 a+b,\ abがともに無理数 \Longrightarrow a,\ bがともに無理数

 a,\ bがともに無理数 \Longrightarrow a+b,\ abがともに無理数

前者の命題については a=\sqrt{2},\ b=1のとき、

 a+b=\sqrt{2}+1,\ ab=\sqrt{2}

で、ともに無理数ですが、 b無理数ではありませんのでこれが反例となります。

したがって、この命題は偽です。

後者の命題については a=\sqrt{2},\ b=-\sqrt{2}のとき、 a bはともに無理数ですが

 a+b=0,\ ab=2

で、 a+b,\ abどちらも無理数ではありませんので、これが反例となります。

したがって、この命題は偽です。

以上から、 a+b,\ abがともに無理数であることは a bともに無理数であるための「必要条件でも十分条件でもない」となります。

いかがだったでしょうか?

このタイプの問題は命題を立てて反例を見つけるほうが早そうです。

 a bがともに無理数 a+b abがともに無理数でない例を覚えておくと良いと思います。

そうしておくと、問題を見ただけで必要十分条件ではなさそうであることはわかるようになってきます。

 

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