マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

必要条件・十分条件の問題【2022年常葉大学一般入試後期日程】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

 x,\ yは実数とする。

(1) x,\ yがともに整数であることは xy,\ x+yがともに整数であるための( )

(2) xy+2=x+2yが成り立つことは x=1であるための( )

( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちそれぞれどれが適するか。

今回の問題について

2022年常葉大学一般入試後期日程で出題された問題です。

数に関する問題は考えている数の集合に注意が必要です。

今回の問題の解説

(1)の問題について

整数に関しては、整数同士の和・積は整数になりという性質があります。

したがって、命題 x,\ yがともに整数 \Longrightarrow xy,\ x+yがともに整数は真の命題となります。

この逆の命題 xy,\ x+yがともに整数 \Longrightarrow x,\ yがともに整数については x=\sqrt{2},\ y=-\sqrt{2}とすると

 xy=-2,\ x+y=0

となり、ともに整数ですが、 x yはともに整数ではありませんので、これがこの命題の反例となります。

以上から、 x,\ yがともに整数であることは xy,\ x+yがともに整数であるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。

(2)の問題について

等式 xy+2=x+2yを以下のように変形していきます。

 \begin{eqnarray*} xy+2&=&x+2y\\ xy-x-2y+2&=&0\\ x(y-1)-2(y-1)&=&0\\ (x-2)(y-1)&=&0\end{eqnarray*}

したがって、次の命題の真偽を調べれば良いということになります。

(i) (x-2)(y-1)=0\Longrightarrow x=1

(ii) x=1\Longrightarrow (x-2)(y-1)=0

(i)の命題については x=2,y=1が、(ii)の命題については x=1,y=2がそれぞれ反例となりますので、これら2つの命題はともに偽ということになります。

したがって、 xy+2=x+2yが成り立つことは x=1であるための「必要条件でも十分条件でもない」となります。

いかがだったでしょうか?

(1)の問題については頻出問題ですので、反例や整数の性質を覚えておくと良いでしょう。

(2)の問題については式変形をしてみると反例が見つけやすいです。

等式に関する問題は式変形をしていくと証明が完了したり、反例が見つかることが多いです。

今回のように =0の形にしてしまうと因数分解ができることがありますので、式変形を試みることも良い方法です。

 

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