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今回は必要条件・十分条件の問題です。
目次
・今回の問題
・今回の問題について
・今回の問題の解説
・いかがだったでしょうか?
今回の問題
は実数とする。
(1)がともに整数であることはがともに整数であるための( )
(2)が成り立つことはであるための( )
( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちそれぞれどれが適するか。
今回の問題について
2022年常葉大学一般入試後期日程で出題された問題です。
数に関する問題は考えている数の集合に注意が必要です。
今回の問題の解説
(1)の問題について
整数に関しては、整数同士の和・積は整数になりという性質があります。
したがって、命題がともに整数がともに整数は真の命題となります。
この逆の命題がともに整数がともに整数についてはとすると
となり、ともに整数ですが、とはともに整数ではありませんので、これがこの命題の反例となります。
以上から、がともに整数であることはがともに整数であるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。
(2)の問題について
等式を以下のように変形していきます。
したがって、次の命題の真偽を調べれば良いということになります。
(i)
(ii)
(i)の命題についてはが、(ii)の命題についてはがそれぞれ反例となりますので、これら2つの命題はともに偽ということになります。
したがって、が成り立つことはであるための「必要条件でも十分条件でもない」となります。
いかがだったでしょうか?
(1)の問題については頻出問題ですので、反例や整数の性質を覚えておくと良いでしょう。
(2)の問題については式変形をしてみると反例が見つけやすいです。
等式に関する問題は式変形をしていくと証明が完了したり、反例が見つかることが多いです。
今回のようにの形にしてしまうと因数分解ができることがありますので、式変形を試みることも良い方法です。
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