マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

九州女子大学の過去問【2019年一般選抜A日程】

ご訪問ありがとうございます!

解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
問題の難易度について
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
第7問
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

九州女子大学2019年一般選抜A日程の問題です。

基礎的な問題ばかりですので、入試勉強の入門や腕慣らしには良い問題かと思います。

問題の難易度について

難易度は☆☆です。

教科書の節末問題や章末問題が解ければ対応できるくらいの問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

問題と問題の解説(第1問)

第1問

第1問の解説

基本的には1つの文字について降べきの順に整理してから因数分解を行います。

必要であれば途中まで展開してから因数分解をします。

(1)の問題の解説

以下の手順で因数分解を行います。

 xの降べきの順に整理する。

 xについて見たときの定数項の部分だけ因数分解する。

③式全体をたすき掛けを使って因数分解する。

 \begin{eqnarray*} (与式)&=&2x^{2}+(5y+1)x+2y^{2}+5y-3\\ &=&2x^{2}+(5y+1)x+(2y-1)(y+3)\\ &=&\left\{ 2x+(y+3)\right\} \left\{ x+(2y-1)\right\} \\ &=&(2x+y+3)(x+2y-1)\end{eqnarray*}

となりますので、答えは選択肢の3番です。

(2)の問題の解説

 x^{2}+2xの部分に注目します。

 x^{2}+2x=tとおくと、次のように因数分解ができます。

 \begin{eqnarray*} (与式)&=&t^{2}-4t+3\\ &=&(t-1)(t-3)\\ &=&(x^{2}+2x-1)(x^{2}+2x-3)\\ &=&(x^{2}+2x-1)(x-1)(x+3)\end{eqnarray*}

よって、答えは選択肢の4番です。

(3)の問題の解説

どの文字について着目しても次数は 2ですので、1つの文字について降べきの順に整理してから因数分解を行います。

 \begin{eqnarray*} (与式)&=&(b-c)a^{2}-(b^{2}-c^{2})a+b^{2}c-bc^{2}\\ &=&(b-c)a^{2}-(b-c)(b+c)a+bc(b-c)\\ &=&(b-c)\left\{ a^{2}-(b+c)a+bc\right\} \\ &=&(b-c)(a-b)(a-c)\\ &=&-(a-b)(b-c)(c-a)\end{eqnarray*}

よって、答えは選択肢の2番です。

(4)の問題の解説

この問題に関しては、一旦展開をしてから因数分解をすることになります。

少し計算が面倒です。

展開した後の式を見ると、どの文字について着目しても次数は 2ですので、展開した後は1つの文字について降べきの順に整理します。

 \begin{eqnarray*} (与式)&=&a^{2}b+abc+ca^{2}+ab^{2}+b^{2}c+abc+abc+bc^{2}+c^{2}a-abc\\ &=&(b+c)a^{2}+(b^{2}+2bc+c^{2})a+b^{2}c+bc^{2}\\ &=&(b+c)a^{2}+(b+c)^{2}a+bc(b+c)\\ &=&(b+c)\left\{ a^{2}+(b+c)a+bc\right\} \\ &=&(b+c)(a+b)(a+c)\\ &=&(a+b)(b+c)(c+a)\end{eqnarray*}

よって、答えは選択肢の3番です。

問題と問題の解説(第2問)

第2問

第2問の解説

問題が全て A\lt B\lt Cのタイプの不等式になっています。

このタイプの不等式は、連立不等式

 \left\{ \begin{array}{ccc} A&\lt &B\\ B&\lt &C\end{array}\right.

を解くことになります。

(1)の問題の解説

不等式 \displaystyle 6x-4\lt \frac{2(7x-2)}{5}を解くと

 \begin{eqnarray*} 30x-20&\lt &14x-4\\ 16x\lt 16\\ x&\lt 1\end{eqnarray*}

不等式 \displaystyle \frac{2(7x-2)}{5}\lt 3xを解くと

 \begin{eqnarray*} 14x-4&\lt &15x\\ -x&\lt &4\\ x&\gt &-4\end{eqnarray*}

よって、連立不等式の解は -4\lt x\lt 1となります。(選択肢の2番)

(2)の問題の解説

不等式 2x-2\lt -x+1を解くと x\lt 1

不等式 -x+1\lt 3x+5を解くと x\gt -1

よって、連立不等式の解は -1\lt x\lt 1となります。(選択肢の5番)

(3)の問題の解説

不等式 \displaystyle \frac{2(x-4)}{3}+\frac{7}{6}\lt \frac{3x-5}{4}を解くと x\gt -3

不等式 \displaystyle \frac{3x-5}{4}\lt \frac{2}{3}x-\frac{x-5}{4}を解くと \displaystyle x\lt \frac{15}{2}

よって、連立不等式の解は \displaystyle -3\lt x\lt \frac{15}{2}となります。(選択肢の3番)

問題と問題の解説(第3問)

第3問

第3問の解説

 x,\ y自然数であることに要注意です。

自然数ですので、正の数であることにも注意が必要です。

(1)の問題の解説

 7x+3y=50 x自然数であることから、 x 1から 7までの自然数であることがわかります。

 7x+3y=50 xの値を代入したとき、 yの値が自然数となるのは

 x=2のとき y=12

 x=5のとき y=5

の2つとなります。(答えは選択肢の2番)

(2)の問題の解説

式を変形すると

 (x+y)(x-y)=21

となります。 x y自然数なので x+y\gt x-yです。したがって

 (x+y,x-y)=(21,1),\ (7,3)

となります。ここから x,\ yの値を求めると、自然数 (x,y)の組は (x,y)=(11,10),(5,2)の2つとなります。(答えは選択肢の2番)

(3)の問題の解説

条件式を変形すると

 \displaystyle \frac{1}{y}=\frac{1}{4}-\frac{1}{x}

となります。さらに、この式を変形すると

 \displaystyle y=4+\frac{16}{x-4}

となります。 y自然数ですので、この式から x-4 16約数であることがわかります。

自然数 (x,y)を求めると

 (x,y)=(5,20),\ (6,12),\ (8,8),\ (12,6),\ (20,5)

の5つになります。(答えは選択肢の5番)

問題と問題の解説(第4問)

第4問

第4問の解説

 \triangle ABCの3辺の長さが与えられていますので、余弦定理を用いると

 \begin{eqnarray*} \cos{A}&=&\frac{b^{2}+c^{2}-a^{2}}{2bc}\\ &=&\frac{9+16-4}{2\cdot 3\cdot 4}\\ &=&\frac{21}{24}\\ &=&\frac{7}{8}\end{eqnarray*}

となります。三角比の相互関係を用いると

 \begin{eqnarray*} \sin{A}&=&\sqrt{1-\left( \frac{7}{8}\right) ^{2}}\\ &=&\sqrt{1-\frac{49}{64}}\\ &=&\sqrt{\frac{15}{64}}\\ &=&\frac{\sqrt{15}}{8}\end{eqnarray*}

となりますので、 \triangle ABCの面積は

 \displaystyle \frac{1}{2}\times 3\times 4\times \frac{\sqrt{15}}{8}=\frac{3\sqrt{15}}{4}

となります。また、 \triangle ABCの内接円の半径を rとすると

 \displaystyle \frac{1}{2}r(2+3+4)=\frac{3\sqrt{15}}{4}

が成り立ちますので、この方程式を解くと \displaystyle r=\frac{\sqrt{15}}{6}となります。

答え:11…6番 12…9番 13…5番

問題と問題の解説(第5問)

第5問

第5問の解説

(1)の問題の解説

1つのグループには少なくとも1人入れなければいけません。

ということは、0人になっているグループが1つある場合と2つある場合を全体から除きます。

・6人を A,\ B,\ Cのグループに分ける(0人のグループも可)→ 3^{6}=729通り

・0人のグループが1つだけある分け方→ (2^{6}-2)\times 3=186通り

・0人のグループが2つだけある分け方→ 3通り

したがって、求める場合の数は

 729-186-3=540

となります。(答えは選択肢の7番)

(2)の問題の解説

(1)の場合の数で、グループの区別を無くせばいいので、求める場合の数は

 \displaystyle \frac{540}{3!}=90

となります。(答えは選択肢の7番)

(3)の問題の解説

1人のグループには6人から1人選び、2人のグループには残りの5人から2人選べばいいので、求める場合の数は

 _{6}C_{1}\times _{5}C_{2}=60

となります。(答えは選択肢の6番)

(4)の問題の解説

3つの2人のグループには区別がないことに注意します。

(2)と(3)の考え方を用いると、求める場合の数は

 _{6}C_{2}\times _{4}C_{2}\times \frac{1}{3!}=15

となります。(答えは選択肢の4番)

問題と問題の解説(第6問)

第6問

第6問の解説

次の2つの2次方程式の共通解を \alpha とします。

 x^{2}+ax-2=0

 x^{2}-2x+a=0

これらから、次の条件が得られます。

 (\alpha -1)(a+2)=0

 a=-2のとき、先程の2つの2次方程式は同じものになりますので、問題の条件に合いません。

 \alpha =1のとき、 a=1で、このとき

 x^{2}+a-2=0の解は x=1,\ -2

 x^{2}-2x+1=0の解は x=1

となりますので、これは問題の条件に合っています。

答え:18…4番 19…4番

問題と問題の解説(第7問)

第7問

第7問の解説

1辺の長さが12の立方体 ABCD-EFGH AB,\ AD,\ AEの中点をそれぞれ P,\ Q,\ Rですので

 AP=AQ=AR=6

となります。

 \triangle APQと辺 ARは垂直で交わりますので、四面体 AOQRの体積 V

 \begin{eqnarray*} V&=&\frac{1}{3}\times \triangle APQ\times AR\\ &=&\frac{1}{3}\times \frac{1}{2}\times 6\times 6\times 6\\ &=&36\end{eqnarray*}

となります。

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

全体を通して基礎的な問題ばかりでした。

定期テストレベルくらいだと思います。

最後の問題は底面と高さの関係をしっかり理解していれば秒殺です。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

X(Twitter)で更新を報告しています!フォローよろしくお願いします(・ω・)

https://twitter.com/red_red_chopper