マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

必要条件・十分条件の問題【2022年宮城大学前期日程】

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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

 x,\ yは実数とする。

(1) x+y\geqq 0 x,\ yのうち少なくとも一方が 0以上であるための( )

(2) x+y\geqq 10 x,\ yのうち少なくとも一方が 10以上であるための( )

( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちそれぞれどれが適するか。

今回の問題について

2022年宮城大学一般入試前期日程で出題された問題です。

かなり要注意な問題です。

(1)と同じように解くと(2)の正解には行き着きません。

今回の問題の解説

(1)の問題について

命題 x+y\geqq 0\Longrightarrow x\geqq 0または y\geqq 0の真偽を調べます。

この命題の対偶 x\lt 0かつ y\lt 0\Longrightarrow x+y\lt 0を考えてみます。

 x\lt 0かつ y\lt 0であるとき

 \begin{eqnarray*} x+y&\lt &0+0\\ &=&0\end{eqnarray*}

となり、この命題が正しいことが証明できます。

対偶の真偽と元の命題の真偽は一致しますので、この命題は真の命題となります。

命題 x\geqq 0または y\geqq 0\Longrightarrow x+y\geqq 0の真偽を調べてみます。

 x=1,\ y=-2 x\geqq 0または y\geqq 0を満たしていますが、 x+y=-1\lt 0ですので、結論の x+y\geqq 0を満たしていません。

したがって、この命題は偽の命題となります。

以上から、 x+y\geqq 0 x,\ yのうち少なくとも一方が 0以上であるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。

(2)の問題について

命題 x+y\geqq 10\Longrightarrow x\geqq 10または y\geqq 10の真偽を調べます。

 x=5,\ y=6のとき、 x+y=11\geqq 10となっているので、仮定の x+y\geqq 10を満たしています。

ところが、 x yともに 10より小さい値ですので「 x\geqq 10または y\geqq 10」を満たしていません。

したがって、 x=5,\ y=6が反例となりますのでこの命題は偽の命題となります。

命題 x\geqq 10または y\geqq 10\Longrightarrow x+y\geqq 10の真偽を調べます。

 x=11,\ y=-12のとき、 x\geqq 10ですので、仮定の x\geqq 10または y\geqq 10の条件を満たしています。

ところが、 x+y=-1となっていますので、結論の x+y\geqq 10の条件を満たしていません。

したがって、 x=11,\ y=-12が反例となりますので、この命題は偽の命題となります。

以上から、 x+y\geqq 10であることは x,\ yのうち少なくとも一方が 10以上であるための「必要条件でも十分条件でもない」となります。

いかがだったでしょうか?

(1)の問題は対偶が分かればなんとかいける感じがします。

あとは反例を探すことを考えれば容易に見つけることができます。

(2)は反例を探すことに集中してみると良いかもしれません。

 

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