マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

徳島県教員採用試験の問題【2015年中高共通第2問】

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今週は2015年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。

今回は中高共通第2問です。

今回の問題の原文

 A(3,4,1)と球 (x-1)^{2}+(y-1)^{2}+z^{2}=4上の点 Pがある。線分 APの最小値を求めなさい。また、そのときの点 Pの座標を求めなさい。

今回の問題について

難易度は☆☆☆です。

座標空間内の球に関する問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

球の外部の点と球上の点を結んだ線分の最小値を考えますが、それがどこにあるのかを考えてみます。

球の中心を用いて APの長さを考える

 (x-1)^{2}+(y-1)^{2}+z^{2}=4の中心を Cとすると、 Cの座標は (1,1,0)になります。したがって、線分 ACの長さは \sqrt{(1-3)^{2}+(1-4)^{2}+(-1)^{2}}=\sqrt{14}となります。線分 APの長さが最小となるのは、点 Pが線分 ACにあるときなので、その長さは、線分 ACの長さから球の半径を引いて \sqrt{14}-2となります。

 Pの座標を求める

直線 ACを媒介変数を用いて表してみます。 \overrightarrow{AC}=(-2,-3,-1)ですので、直線 ACは媒介変数 tを用いて表すと、点 C(1,1,0)を通ることから

 \left\{ \begin{array}{ccc} x&=&1-2t\\ y&=&1-3t\\ z&=&-t\end{array}\right.

となります。点 Pの位置は球 (x-1)^{2}+(y-1)^{2}+z^{2}=4上にありますので、この球の式に先ほどの媒介変数で表された式を代入すると

 4t^{2}+9t^{2}+t^{2}=4

この tについての方程式を解くと \displaystyle t=\pm \frac{\sqrt{14}}{7}となりますが、点 Pは点 Aに近い方にありますので \displaystyle t=-\frac{\sqrt{14}}{7}となります。よって、点 Pの座標は、先ほどの媒介変数で表された式に \displaystyle t=-\frac{\sqrt{14}}{7}を代入して

 \displaystyle \left( 1+\frac{2\sqrt{14}}{7},1+\frac{3\sqrt{14}}{7},\frac{\sqrt{14}}{7}\right)

となります。

いかがだったでしょうか?

座標空間上の直線の式は媒介変数で表すことを考えると解きやすくなるかと思います。

式の立て方は位置ベクトルによる考え方で進めるとやりやすいです。

今回の問題の場合は、直線 AC上の点を Xとすると \overrightarrow{OX}=\overrightarrow{OA}+t\overrightarrow{AC}として成分表示します。

 Pの位置はこの式を満たして、かつ球 (x-1)^{2}+(y-1)^{2}+z^{2}=4を満たすので球の式に媒介変数で表された式を代入すると求められるということです。

 

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