マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

東京都立大学の問題【2021年前期日程第1問】

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今週は東京都立大学2021年・2022年の問題です。

今回は2021年文系学部前期日程第1問です。

今回の問題の原文

 k -1\lt k\lt 3をみたす実数とする。放物線 y=x^{2}と直線 y=2x+kの交点を P_{1},\ P_{2}とする。点 P_{1},\ P_{2}から x軸に下した垂線と x軸との交点をそれぞれ Q_{1},\ Q_{2}とする。以下の問いに答えなさい。

(1)線分 Q_{1}Q_{2}の長さを kを用いて表しなさい。

(2) 3 P_{1},\ P_{2},\ P(1,5)を頂点とする三角形の面積 S(k)を求めなさい。

(3) \{ S(k)\} ^{2}が最大となる kの値を求めなさい。

今回の問題について

難易度は☆☆☆☆です。

放物線と直線の交点からできる三角形の面積の最大値を求める問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

曲線 y=x^{2}と直線 y=2x+kの交点の x座標は、 xの方程式

 x^{2}=2x+k…①

の解になります。この方程式を解くと x=1\pm \sqrt{1+k}となります。

線分 Q_{1}Q_{2}の長さはこの解の差になりますので Q_{1}Q_{2}=2\sqrt{1+k}になります。

x2次方程式を整理すると x^{2}-2x-k=0となります。この方程式の解を \alpha ,\ \betaとし、点 P_{1} P_{2}の座標をそれぞれ (\alpha ,\alpha ^{2}),\ (\beta ,\beta ^{2})とすると、2次方程式の解と係数の関係から

 \alpha +\beta =2,\ \alpha \beta =-k

ですので、これを用いると

 P_{1}P_{2}=(\beta -\alpha )^{2}+(\beta ^{2}-\alpha ^{2})^{2}

 =2\sqrt{5k+5}

となります。また、 P_{1} P_{2}は直線 y=2x+k上にあります。

 P(1,5)と直線 y=2x+kとの距離を dとすると

 \displaystyle d=\frac{|2\times 1-5+k|}{\sqrt{2^{2}+1^{2}}}=\frac{3-k}{\sqrt{5}}

となります。 \triangle P_{1}P_{2}Pの面積は、底辺を線分 P_{1}P_{2}、高さを dとして計算します。

 S(k)=(3-k)\sqrt{k+1}

となりますので、 \{ S(k)\} ^{2}=k^{3}-5k^{2}+3k+9となります。

この関数は3次関数ですので、 k微分して導関数を求めて増減を求めます。

 f(k)=k^{3}-5k^{2}+3k+9とおくと

 f^{\prime }(k)=3k^{2}-10k+3=(3k-1)(k-1)

となりますので、 f(k)の増減については以下のようになります。

 \begin{array}{|c|c|c|c|c|c|}\hline k&-1&\cdots &\displaystyle \frac{1}{3}&\cdots &3\\ \hline f^{\prime }(k)&\ &+&0&-&\ \\ \hline f(k)&0&\nearrow &\displaystyle \frac{256}{27}&\searrow &0\\ \hline \end{array}

したがって、 \{ S(k)\} ^{2} \displaystyle k=\frac{1}{3}のとき最大値 \displaystyle \frac{256}{27}をとります。

いかがだったでしょうか?

最初は曲線と直線の交点の求め方、次に解と係数の関係、導関数の知識を使っていけば解ける問題でした。

多くの単元の知識は要しますが、使うところは基礎的なところばかりです。

やはり、基本が大事と言うところでしょうか。

 

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