マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

徳島県教員採用試験の問題【2011年中高共通第2問】

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今週は2011年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。

今回は中高共通第2問です。

今回の問題の原文

4点 A(7,5,0),\ B(0,6,5),\ C(4,4,11),\ D(2,0,9)について、次の(1)・(2)の問いに答えなさい。

(1) \overrightarrow{AB}\cdot \overrightarrow{BC},\ \overrightarrow{AB}\cdot \overrightarrow{BD}の値を求めなさい。

(2)四面体 ABCDの体積を求めなさい。

今回の問題について

難易度は☆☆☆です。

ベクトルを用いて四面体の体積を求める問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

座標が与えられていますので、ベクトルを成分表示で求めます。

 \overrightarrow{AB}=(-7,1,5)

 \overrightarrow{BC}=(4,-2,6)

 \overrightarrow{BD}=(2,-6,4)

となります。ベクトルの内積は各成分の積の和になりますので、次のように求めます。

 \overrightarrow{AB}\cdot \overrightarrow{BC}=(-7)\cdot 4+1\cdot (-2)+5\cdot 6=-28-2+30=0

同様に \overrightarrow{AB}\cdot \overrightarrow{BD}=0となります。内積の値が0であれば、その2つのベクトルは直交します。この性質を利用して四面体の体積を求めます。ここまででわかったことは AB\perp BCかつ AB\perp BDであることです。したがって、 \triangle BCD\perp ABですので、底面を \triangle BCD、高さを ABとみて四面体[tex; ABCD]の体積を求めます。先ほど求めたベクトルの成分表示を使うと

 |\overrightarrow{AB}|=5\sqrt{3},\ |\overrightarrow{BC}|=2\sqrt{14},\ |\overrightarrow{BD}|=2\sqrt{14},\ \overrightarrow{BC}\cdot \overrightarrow{BD}=44

となりますので、 \displaystyle \cos{\angle DBC}=\frac{44}{56}=\frac{11}{14}となります。三角関数の相互関係より \displaystyle \sin{\angle DBC}=\frac{5\sqrt{3}}{14}となりますので、 \triangle BCDの面積は

 \displaystyle \triangle BCD=\frac{1}{2}\times 2\sqrt{14}\times 2\sqrt{14}\times \frac{5\sqrt{3}}{14}=10\sqrt{3}

となります。よって、四面体 ABCDの体積は

 \displaystyle \frac{1}{3}\times 10\sqrt{3}\times 5\sqrt{3}=50

になります。

いかがだったでしょうか?

ベクトルを用いた四面体の体積を求める問題は、ベクトルの内積を求めることが多いです。

今回は点が座標で与えられていますので、ベクトルを成分表示すれば求めることができます。

三角形の面積などで三角関数の値が必要になる場面に出くわしたら、迷わず内積を使って \cos{\theta }の値を求めることを考えてみると問題が解決されることがい多いです。

 

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