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今回は必要条件・十分条件の問題です。
目次
・今回の問題
・今回の問題について
・今回の問題の解説
・いかがだったでしょうか?
今回の問題
(1)を実数とする。
であることはであるための( )
(2)において、外接円の半径をとする。
であることは、であるための( )
( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちそれぞれどれが適するか。
今回の問題について
中村学園大学2023年の一般入試で出題された問題です。
(1)の問題は前回出てきたものと似た問題です。
今回の問題の解説
(1)の問題について
を変形すると
となりますので、とは同値な条件です。
ということは、次の2つの命題の真偽を見れば良いことになります。
①
②
命題①はとするとを満たしていますが、を満たしていません。
これが反例となっていますので、命題①は偽の命題となります。
命題②は明らかに真の命題です。
以上から、であることはであるための「必要条件であるが十分条件ではない」となります。
(2)の問題について
この問題は次の2つの命題の真偽を見ることになります。
③
④
命題③について考えてみます。に正弦定理を用いると
…(※)
が成り立ちます。であることより、この式を変形すると
が成り立ちますので、この命題は真の命題となります。
命題④について考えてみます。に正弦定理を用いると(※)の式が成り立ちます。
であることより、(※)の式を変形すると
が得られます。この三角方程式を解くとが得られます。
したがって、であるが反例になりますので、この命題は偽の命題であることがわかります。
以上から、であることはであるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。
いかがだったでしょうか?
(1)の問題は前回も同じようなものが出てきました。
もしかすると、この大学の問題は過去の問題の類題が出るのかもしれませんね。
(2)の問題はうまく正弦定理を使うと解くことができます。
何を仮定しているかをはっきりさせてから考えると良いです。
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