マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

必要条件・十分条件の問題【中村学園大学2023年一般入試】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

(1) x,\ yを実数とする。

 (x+y)^{2}=x^{2}+y^{2}であることは x=y=0であるための( )

(2) \triangle ABCにおいて、外接円の半径を Rとする。

 \angle BAC=60^{\circ }であることは、 BC=\sqrt{3}Rであるための( )

( )には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちそれぞれどれが適するか。

今回の問題について

中村学園大学2023年の一般入試で出題された問題です。

(1)の問題は前回出てきたものと似た問題です。

今回の問題の解説

(1)の問題について

 (x+y)^{2}=x^{2}+y^{2}を変形すると

 \begin{eqnarray*} (x+y)^{2}&=&x^{2}+y^{2}\\ x^{2}+2xy+y^{2}&=&x^{2}+y^{2}\\ 2xy&=&0\\ xy&=&0\end{eqnarray*}

となりますので、 (x+y)^{2}=x^{2}+y^{2} xy=0は同値な条件です。

ということは、次の2つの命題の真偽を見れば良いことになります。

 xy=0\Longrightarrow x=y=0

 x=y=0\Longrightarrow xy=0

命題①は x=1,\ y=0とすると xy=0を満たしていますが、 x=y=0を満たしていません。

これが反例となっていますので、命題①は偽の命題となります。

命題②は明らかに真の命題です。

以上から、 (x+y)^{2}=x^{2}+y^{2}であることは x=y=0であるための「必要条件であるが十分条件ではない」となります。

(2)の問題について

この問題は次の2つの命題の真偽を見ることになります。

 \angle BAC=60^{\circ }\Longrightarrow BC=\sqrt{3}R

 BC=\sqrt{3}R\Longrightarrow \angle BAC=60^{\circ }

命題③について考えてみます。 \triangle ABCに正弦定理を用いると

 \displaystyle \frac{BC}{\sin{\angle BAC}}=2R…(※)

が成り立ちます。 \displaystyle \sin{60^{\circ }}=\frac{\sqrt{3}}{2}であることより、この式を変形すると

 BC=\sqrt{3}R

が成り立ちますので、この命題は真の命題となります。

命題④について考えてみます。 \triangle ABCに正弦定理を用いると(※)の式が成り立ちます。

 BC=\sqrt{3}Rであることより、(※)の式を変形すると

 \displaystyle \sin{\angle BAC}=\frac{\sqrt{3}}{2}

が得られます。この三角方程式を解くと \angle BAC=60^{\circ },\ 120^{\circ }が得られます。

したがって、 \angle BAC=120^{\circ }である \triangle ABCが反例になりますので、この命題は偽の命題であることがわかります。

以上から、 \angle BAC=60^{\circ }であることは BC=\sqrt{3}Rであるための「十分条件であるが必要条件ではない」となります。

いかがだったでしょうか?

(1)の問題は前回も同じようなものが出てきました。

もしかすると、この大学の問題は過去の問題の類題が出るのかもしれませんね。

(2)の問題はうまく正弦定理を使うと解くことができます。

何を仮定しているかをはっきりさせてから考えると良いです。

 

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