マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

必要条件・十分条件の問題【中村学園大学2021年一般入試】

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今回は必要条件・十分条件の問題です。

目次

今回の問題
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?

今回の問題

実数 x,\ yに関する条件 p,\ qを次のように定める。

 p:(x-y)^{2}=x^{2}+y^{2}

 q: (x+y)^{2}\gt 2xy

このとき、 pと同値な条件は(ア)である。

また、 pの否定を \bar{p}と表すとき、 \bar{p} qであるための(イ)

(ア)には適切な数式を、(イ)には「必要十分条件」、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要条件でも十分条件でもない」のうちから1つ選び、解答せよ。

今回の問題について

中村学園大学2021年の一般入試で出題された問題です。

(ア)のところも選択式ですが、今回は選択肢を省略しています。

今回の問題の解説

条件 pは次のように変形ができます。

 \begin{eqnarray*} (x-y)^{2}&=&x^{2}+y^{2}\\ x^{2}-2xy+y^{2}&=&x^{2}+y^{2}\\ -2xy&=&0\\ xy&=&0\end{eqnarray*}

したがって、条件 pと同値な条件は xy=0です。これが(ア)の答えです。

この条件を否定すると xy\not= 0となります。

よって、(イ)を解答するためには、2つの命題

(1)  xy\not= 0\Longrightarrow (x+y)^{2}\gt 2xy

(2)  (x+y)^{2}\gt 2xy\Longrightarrow xy\not= 0

の真偽を調べます。

条件 qと同値な条件は

 \begin{eqnarray*} (x+y)^{2}&\gt &2xy\\ x^{2}+2xy+y^{2}&\gt &2xy\\ x^{2}+y^{2}&\gt &0\end{eqnarray*}

と変形ができますので x^{2}+y^{2}\gt 0です。

ですので、(1)の命題は xy\not= 0から x\not= 0かつ y\not= 0が仮定です。

このとき、 x^{2}+y^{2}\gt 0を満たしますので、命題(1)は真の命題です。

(2)の命題については、 x=1,\ y=0とすると x^{2}+y^{2}\gt 0を満たしていますが、 xy=0ですので、これが反例となっています。

したがって、(2)の命題は偽の命題となります。

以上から、(イ)に入るのは「十分条件であるが必要条件ではない」となります。

いかがだったでしょうか?

前半では同値な条件を探すことになっていますが、これが後半につながるヒントになっています。

同値な条件がわかると解答するのが楽になる場合があるようです。

特に等式や不等式の問題は今回のように、簡単な同値な条件に直してから考えると良いかもしれません。

 

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