マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

徳島県教員採用試験の問題【2018年中学校第1問】

ご訪問ありがとうございます!

解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
今回の問題の原文(記述式)
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

今週は2018年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。

今回は中学校第1問です。

今回の問題の原文(記述式)

2つの奇数の和が偶数になる。このことを文字式を使って次のように生徒が説明している。この説明では不十分であることの理由を示し、文字式を使って正しい説明に直しなさい。

【生徒の説明】

 nを整数とすると、奇数は 2n+1と表される。このとき、2つの奇数の和は

 \begin{eqnarray*} (2n+1)+(2n+1)&=&4n+2\\ &=&2(n+1)\end{eqnarray*}

 2n+1は整数だから、 2(2n+1)は偶数である。

したがって、2つの奇数の和は偶数である。

今回の問題について

難易度は☆☆☆☆です。

生徒の作成した証明を指摘する問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

正しい説明を書いてみる

いきなり指摘をしようとすると不十分な点が発見しづらいので、正しい説明を書いてみます。

正しい説明

 n,mを整数とすると、奇数は 2n+1,2m+1と表される。2つの奇数の和は

 \begin{eqnarray*} (2n+1)+(2m+1)&=&2n+2m+2\\ &=&2(m+n+1)\end{eqnarray*}

 m+n+1は整数だから 2(n+m+1)は偶数である。

したがって、2つの奇数の和は偶数である。

正しい説明と生徒の説明を比較してみる

正しい答えは文字を2つ用意し、 2n+1 2m+1は異なる奇数であることを表しています。 n mは絶対に異なるものではいけない、というわけではありませんので、同じ奇数の場合も想定して説明をしています。ところが、生徒の説明では 2n+1という1つの奇数しか用意されていません。ですので、生徒の説明で行った計算は 2n+1という奇数を2回足しただけということになります。

不十分な原因を考える

生徒の説明で不十分なところは「奇数が1つしか用意されていない」というところです。このような間違いを起こす原因は「同じ文字には同じ数が入る」というところを認識していないところにあると考えられます。ですので、具体的に nの値を設定して「同じ文字には同じ数が入る」ということを認識させることが大切です。

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回は生徒の不十分な点を指摘する問題でした。

このタイプの問題は教員採用試験特有の問題ですが、数学をより理解を深めるためには良い問題です。

最近では中学生のワークや入試でも見かけるようになりました。

ここまでの問題が解けると数学力は十分ついているのではないかと思います。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

Twitterで更新を報告しています!フォローよろしくお願いします(・ω・)

https://twitter.com/red_red_chopper