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今週は2012年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。
今回は中高共通第5問です。
今回の問題の原文
は定数とする。関数の最大値および最小値と、そのときのの値を求めなさい。
今回の問題について
難易度は☆☆☆☆です。
定義域に文字式が含まれている2次関数の最大・最小問題です。
難易度表記については以下の記事をご参照ください。
red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com
今回の問題の解説
2次関数は平方完成をすることが基本になります。与えられた関数を平方完成するととなります。したがって、この関数のグラフの放物線の軸はであることがわかります。定義域に文字式が含まれていますので、放物線の軸と定義域との位置関係で場合分けを行います。今回は最大値と最小値両方を求めますので
(1)軸が定義域の左側にある。
(2)軸が定義域の中にあって、左寄りにある。
(3)軸が定義域の中央にある。
(4)軸が定義域の中にあって、右寄りにある。
(5)軸が定義域の右側にある。
の5パターンに場合分けします。なお、関数のグラフは以下のようになります。
軸が定義域の左側にある場合
この場合は放物線の軸がより左、すなわちのときになります。今回の問題で扱う放物線は上に凸の放物線ですので、軸に近いほど値が小さく、軸から遠いほど値が大きくなります。したがって、のとき最小値、のとき最大値を取ります。よって
のとき最小値、のとき最大値をとります。
軸が定義域の中にあって、左寄りにある場合
この場合は、かつが条件になりますので、のときになります。放物線の頂点が定義域の中にありますので、のとき最小値をとります。また、のところが頂点から最も遠くなりますので、最大値と最小値は
のとき最小値、のとき最大値をとります。
軸が定義域の中央にある場合
この場合はが条件ですのでのときになります。の値が具体的に定まっていますので、この数値を使って解答します。頂点が定義域の中にありますので、のとき最小値、頂点から最も離れているのはまたはですので、最大値と最小値は
のとき最小値、またはのとき最大値をとります。
軸が定義域の中にあって、右寄りにある場合
この場合はかつが条件になりますので、のときになります。頂点が定義域の中にありますので、この点で最小値を取ります。頂点から最も遠いのはとなります。したがって、最大値と最小値は
のとき最小値、のとき最大値をとります。
軸が定義域の右側にある場合
この場合は軸ががより右側、すなわちのときになります。この不等式を解くととなります。このとき、頂点から最も近いのは、最も遠いのはのときの点ですので、最大値と最小値は
のとき最小値、のとき最大値をとります。
いかがだったでしょうか?
場合分けが非常に面倒な問題です。
模試でも良く出題される問題かと思います。
数学の問題を解くにあたって、場合分けが必要になってくることが多々ありますので、この問題を通して慣れておいたほうが良さそうです。
それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/
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