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今週は2007年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。
今回は中高共通問題の第3問です。
今回の問題の原文
の直角三角形がある。の内心をとし、線分のを超える延長がの外接円と交わる点をとする。また、の外角の二等分線と線分のを超える延長が交わる点をとする。次の(1)・(2)の問いに答えなさい。
(1)をとを用いて表しなさい。
(2)をとを用いて表しなさい。
今回の問題について
難易度は☆☆☆☆です。
図形の性質を用いてベクトルを求める問題です。
難易度表記については以下の記事をご参照ください。
red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com
今回の問題の解説
問題文を図に表すと次のようになります。
は直角三角形ですので、三平方の定理を用いることができます。ですので、です。円周角の定理より、の外接円の直径はこの直角三角形の斜辺となりますので、半径はとなります。
ここからの長さを求めてみます。も同じ円に内接していますので、正弦定理より
が成り立ちます。この時点での長さもの値もわかりません。しかし、の長さを求める手段は存在します。直線はの二等分線ですので、です。また、円周角の定理よりですのでとなります。であることを用いると、三角関数の加法定理により
となります。したがって、正弦定理よりになります。
直線と辺の交点をとするとき、の長さも求めてみます。この長さとが求められれば、を求めることができます。の面積がですので、であることを用いるととなります。よってとなります。
点は辺をに内分しますのでとなります。したがってとなります。
点は線分をに外分しますのでとなります。したがって
となります。
いかがだったでしょうか?
内分点と外分点の性質と角の二等分線の定理に関する知識が問われている問題でした。
角の二等分線に関する定理については中学数学で証明ができますので、この証明はチャレンジをしてほしいです。
大学入試のベクトルの問題でも多々用いることがありますので、知っておいたほうが良さそうです。
それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/
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