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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!
今週は共通テスト前の確認数学Ⅰ+A編です。
今回は2次関数の問題です。
今回の問題の原文
1.関数について、次の問いに答えよ。
(1)この関数のグラフの頂点を求めよ。
(2)この関数のグラフを軸方向に、軸方向にだけ平行移動したグラフの式を求めよ。
(3)放物線が切り取る軸の長さを求めよ。
(4)放物線の頂点とこの放物線と軸との交点でできる三角形の面積を求めよ。
2.を定数とする。関数について、次の問いに答えよ。
(1)放物線が軸と異なる2点で交わるようなの値の範囲を求めよ。
(2)の値が(1)で求めた範囲を動くとする。このとき、放物線と軸との交点の座標がすべて正であるようなの値の範囲を求めよ。
今回の問題について
難易度は☆☆☆です。
2次関数の基礎問題です。
難易度表記については以下の記事をご参照ください。
red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com
今回の問題の解説
2次関数の問題を解く基本的な手順は
①平方完成をして頂点を求める。
②設定されて問題に対して適切に使えるものを使っていく。
という感じです。②については今後2次関数の問題を出題すれば、問題ごとで説明を加えていきます。
一番言いたいことは①の「2次関数を見たらまずは平方完成せよ」ということです。
とある塾で高校生を見たりしますが、この平方完成が苦手な学生が急増しているように思います。
平方完成に関しては
・を平方完成した式は
と書かれていることがほとんどかと思います。これを見てこう思いませんか?
(A)どうやってこんな式導き出すねん?
(B)こんなんどうやって覚えるねん?
(A)のように思った方は、今から導き出しますので以下を読んで理解してみてください。
やっていることは
①がある項だけでくくる。
②2乗を作りたいのでカッコの中での半分の2乗を加える。この値は余計なもの(勝手に足したもの)なのでカッコの外で引いておく。
③カッコの部分だけ因数分解する。このときに因数分解の公式を使っています。
④カッコの外の部分は通分して計算する。
この4つです。中学で2次方程式の解の公式を導くことを習ったはずです。これとやっていることは全く同じです。
この部分ができない原因は中学で数学の先生が2次方程式の解の公式の導出が底辺層〜中位層くらいの学生にとって難しすぎるから省略してしまうということが濃厚かと思います。
理解できたとしても上の計算は毎回やらないといけないのでしょうか?(正直、私も面倒だと思うのでやりたくないです)理解できてもできなくても(B)の様に考えるのがほとんどかと思います。覚えるところは下線部だけです。
・を平方完成した式は
余計なものは外で引いてやるだけです。ここから問題の解説をしながら平方完成をしていきます。
(1)の平方完成ですが、です。ですのでとなります。外で余計なものを引くと言いましたが、値はこの計算後のものを使います。ですので、の平方完成の計算は次のようになります。
定数項は何も触っていないのでそのままで計算しても大丈夫です。係数に文字があってもやり方は全く同じです。一般化すると
ここで計算を止めているということになります。どうせ、には具体的な数値が入りますので、この式に代入しても同じ式が求められます。
平行移動後の式は、平方完成した後の式で行うのが普通です。一般には次のことが成り立っています。
・関数のグラフを軸方向に、軸方向にだけ平行移動したグラフの式は
このことを用いても良いですが、教科書通りに行うと「頂点を求める」→「平行移動」となります。
を軸方向に、軸方向にだけ平行移動したグラフの式は
となります。
放物線が軸を切り取るその長さは、2次方程式の解の差になります。
の解はですので、求める軸の長さはとなります。
最後の三角形の面積は、底辺が先ほど求めた軸の長さ、高さが頂点の座標の絶対値になりますので、その面積は
となります。なお、放物線は線対称な図形ですのでこの三角形は必ず二等辺三角形になります。
(2)を平方完成すると、次のようになります。やり方は先ほどと同じようにやります。
これで放物線の頂点がで軸がであることがわかります。
放物線が軸と異なる2点で交わる条件は、の2次方程式の判別式をとするとが条件です。
となりますので、となるの値はとなります。
放物線と軸との交点が2点あり、その座標がともに正である条件は
・軸が軸より右側にある。
・放物線が下に凸であることからのときの値が正である。
の2つです。最初の条件から、2番目の条件からであることが導かれます。この2つの条件は同時にクリアしないといけませんので、その共通部分を取りますが、放物線と軸との交点が2つありますのでである条件もクリアしなければいけません。したがって、ここまで求めたの値のすべての共通部分を取って、求めるの値の範囲はとなります。
いかがだったでしょうか?
2次関数の問題で必要になることは「平方完成」です。
平方完成のカラクリは2次方程式の解の公式の導出と同じですので、ここの部分ができていない方は復習が必要になります。導き出す練習をしてみてください。
2次関数の問題は「頂点を導き出すこと=平方完成を行うこと」が基本です。
それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/
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