マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

徳島県教員採用試験の問題【2013年中高共通第4問】

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今週は2013年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。

今回は中高共通第4問です。

今回の問題の原文

 \triangle ABCの内部に点 Pがあり、 13\overrightarrow{PA}+2\overrightarrow{PB}+3\overrightarrow{PC}=\vec{0}を満たしている。線分 APの延長が辺 BCと交わる点を Dとするとき、 \triangle PAB:\triangle PCDを求めなさい。

今回の問題について

難易度は☆☆☆です。

ベクトルを用いて三角形の面積比を求める問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

今回の問題の解き方をを順番に考えていきます。

A始点でベクトルを表す

条件式 13\overrightarrow{PA}+2\overrightarrow{PB}+3\overrightarrow{PC}=\vec{0}を変形します。ベクトルの基本計算 \overrightarrow{AB}=\overrightarrow{AC}+\overrightarrow{CB} \overrightarrow{AB}=-\overrightarrow{BA}を用いて変形すると

 -13\overrightarrow{AP}+2(\overrightarrow{AB}-\overrightarrow{AP})+3(\overrightarrow{AC}-\overrightarrow{AP})=\vec{0}

したがって 2\overrightarrow{AB}+3\overrightarrow{AC}=18\overrightarrow{AP}となります。この両辺を 18で割ると

 \displaystyle \overrightarrow{AP}=\frac{1}{9}\overrightarrow{AB}+\frac{1}{6}\overrightarrow{AC}

となります。

 \overrightarrow{AD}を求める

 Dは直線 AP上にありますので、 \overrightarrow{AD}=k\overrightarrow{AP}となる実数 kが存在します。また、点 Dは辺 BC上にありますので、

 \overrightarrow{AD}=s\overrightarrow{AB}+t\overrightarrow{AC}

と表したとき s+t=1となります。この2つの条件を用いると、先ほど求めた \overrightarrow{AP}を用いると

 \displaystyle \overrightarrow{AD}=\frac{1}{9}k\overrightarrow{AB}+\frac{1}{6}k\overrightarrow{AC}

と表すことができ、 \displaystyle \frac{1}{9}k+\frac{1}{6}k=1となります。ここから kの値を求めると、 \displaystyle k=\frac{18}{5}となりますので、

 \displaystyle \overrightarrow{AD}=\frac{2}{5}\overrightarrow{AB}+\frac{3}{5}\overrightarrow{AC}

となります。

点Pと点Dの位置を割り出す

先ほど \displaystyle k=\frac{18}{5}と求められましたので、 \displaystyle \overrightarrow{AD}=\frac{18}{5}\overrightarrow{AP}であることがわかりました。このことを用いると AD:AP=18:5となります。したがって、 AP:PD=5:13となります。また、

 \displaystyle \overrightarrow{AD}=\frac{2\overrightarrow{AB}+3\overrightarrow{AC}}{3+2}

ですので、点 Dは辺 BC 3:2に内分する点であることがわかります。

面積比を求める

 \triangle PAB \triangle ABDは高さが共通ですので、面積比は底辺の線分の比で求めることができます。また、 \triangle ABD \triangle ABCの高さが共通ですので、この2つの三角形の面積比も底辺の線分の比で求めることができます。よって

 \displaystyle \triangle PAB=\frac{5}{18}\triangle ABD=\frac{5}{18}\times \frac{3}{5}\triangle ABC=\frac{1}{6}\triangle ABC

 \triangle PCDも同様に \triangle ABCを用いて表すと \displaystyle \frac{13}{45}\triangle ABCとなります。よって、 \triangle PAB \triangle PCDの面積比は

 \displaystyle \triangle PAB:\triangle PCD=\frac{1}{6}:\frac{13}{45}=15:26

となります。

いかがだったでしょうか?

面積比を求める問題は底辺と高さを確認することが重要です。

底辺 \times 高さで求めることが基本になりますが、高さが同じであれば、底辺の線分の比で面積比を求めることができます。

図を描いて確認していくことが大切な問題です。

 

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