マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

徳島県教員採用試験の問題【2012年中高共通第3問】

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今週は2012年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。

今回は中高共通第3問です。

今回の問題の原文

白玉2個、赤玉4個が入っている袋がある。次の(1)・(2)の問いに答えなさい。

(1)この袋から玉を1個取り出し、色を調べてから元に戻すことを5回続けて行うとき、4回以上白玉が出る確率を求めなさい。

(2)この袋から玉を1個取り出し、色を調べてから玉を元に戻すと同時に、その玉と同じ色の玉を2個加える操作を繰り返す。このとき、次の(a)・(b)の問いに答えなさい。

(a)1回目と2回めともに白玉が取り出される確率を求めなさい。

(b)3回目に白玉が取り出される確率を求めなさい。

今回の問題について

難易度は☆☆☆☆です。

赤玉・白玉に関する確率の問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説
(1)の操作で5回の試行で4回以上白玉を引く確率

反復試行の確率になります。1回の試行で白玉が出る確率は{tex: \displaystyle \frac{1}{3}]ですので、4回白玉が出る確率は

 \displaystyle _{5}C_{4}\times \left( \frac{1}{3}\right) ^{4}\times \left( \frac{2}{3}\right) ^{1}=\frac{10}{243}

5回とも白玉が出る確率は \displaystyle \left( \frac{1}{3}\right) ^{5}=\frac{1}{243}ですので、4回以上白玉が出る確率はこれらの確率の和で \displaystyle \frac{11}{243}となります。

(2)の操作で1回目2回目とも白玉を引く確率

操作方法に注意が必要です。玉を引いた後に、引いた玉と同じ色の玉を2個加えますので、2回目以降の状況が引いた玉の色によって変わってきます。1回目2回目とも白玉を引く確率は、1回目に白玉を引く確率が \displaystyle \frac{1}{3}、2回めに白玉を引く確率は、この時点で袋の中に白玉が4個、赤玉が4個入っていますので、この状況で白玉を引く確率は \displaystyle \frac{4}{8}=\frac{1}{2}となります。したがって、1回目2回目とも白玉を引く確率は \frac{1}{3}\times \frac{1}{2}=\frac{1}{6}となります。

(2)の操作で3回目に白玉を引く確率

3回目に白玉を引く状況は次の4パターンが考えられます。

・1回目、2回目、3回目とも白玉を引く。

・1回目に赤玉、2回目と3回目に白玉を引く。

・2回目に赤玉、1回目と3回目に白玉を引く。

・1回目と2回目に赤玉、3回目に白玉を引く。

それぞれの確率を求めていきます。

1回目、2回目、3回目とも白玉を引く確率は先ほどの状況から3回目に白玉を引けば良いので

 \displaystyle \frac{1}{6}\times \frac{6}{10}=\frac{1}{10}

1回目が赤玉、2回目と3回目に白玉を引く確率は

・1回目を引く時点で袋の中に白玉2個、赤玉4個入っている。

・1回目に赤玉を引いたので、2回目を引く時点で袋の中には白玉2個、赤玉6個入っている。

・2回目に白玉を引いたので、3回目を引く時点で袋の中には白玉4個、赤玉6個入っている。

このような状況を考慮して確率を求めると、この場合に3回目に白玉を引く確率は \displaystyle \frac{4}{6}\times \frac{2}{8}\times \frac{4}{10}=\frac{2}{15}となります。

この考え方と同じように他の場合の確率を求めていきます。2回目に赤玉、1回目と3回目に白玉を引く確率は \displaystyle \frac{1}{15}、1回目と2回目に赤玉、3回目に白玉を引く確率は \displaystyle \frac{1}{10}となります。ここで考えた4パターンは同時に起こりませんので、ここまで求めた確率の和が求める確率になります。したがって、3回目に白玉を引く確率は次のようになります。

 \displaystyle \frac{1}{15}+\frac{1}{10}+\frac{1}{10}+\frac{1}{15}=\frac{10}{30}=\frac{1}{3}

いかがだったでしょうか?

(1)は反復試行の確率の基本問題になりますので、ぜひ解けておきたい問題です。

(2)は状況によって場合分けが必要です。

最後の処理は場合分けした状況が同時に起こらないことを確かめた上で求めた確率の和を求めると良いです。

 

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