マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

共通テスト前の確認数学Ⅱ+B編【数列】

ご訪問ありがとうございます!

解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

今週は共通テスト前の確認数学Ⅱ+B編です。

今回は数列の問題です。

今回の問題の原文

1.数列 \{ a_{n}\} \{ b_{n}\}が次の条件によって定められている。

 \begin{eqnarray*} a_{1}=2&,&a_{n+1}=a_{n}+3\\ b_{1}=1&,&b_{n+1}=3b_{n}+2\end{eqnarray*}

このとき、次の問いに答えよ。

(1)数列 \{ a_{n}\}の一般項を求めよ。

(2)数列 \{ b_{n}\}の一般項を求めよ。

(3)和 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}(a_{k}+b_{k}) nを用いて表せ。

 

2.次の数列を考える。

 \displaystyle \frac{1}{1},\ \frac{1}{2},\ \frac{2}{2},\ \frac{1}{3},\ \frac{2}{3},\ \frac{3}{3},\ \frac{1}{4},\ \frac{2}{4},\ \frac{3}{4},\ \frac{4}{4},\ \frac{1}{5},\ \frac{2}{5},\ \cdots

この数列の第 n項を a_{n}とし、この数列において分母が等しい項に群分けを行うことを考える。このとき、次の問いに答えよ。

(1) k番目に含まれるすべての項の和を求めよ。

(2)和 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}a_{k}を求めよ。

今回の問題について

難易度は☆☆☆です。

基礎的な漸化式の問題と群数列の問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

(1)数列 \{ a_{n}\}は漸化式から初項 2、公差が 3の等差数列ですので一般項は a_{n}=3n-1となります。数列 \{ b_{n}\}のようなタイプの漸化式の解き方は、特性方程式というものを解きます。今回の場合の特性方程式

 \alpha =3\alpha +2

です。この方程式の解は \alpha =-1となります。したがって、数列 \{ b_{n}\}の漸化式を変形すると

 b_{n+1}+1=3(b_{n}+1)

となります。 b_{1}+1=2となりますので、数列 \{ b_{n}+1\}は初項が 2、公比 3等比数列となりますので

 b_{n}+1=2\cdot 3^{n-1}

したがって、 b_{n}=2\cdot 3^{n-1}-1となります。

最後は \displaystyle \sum_{k=1}^{n}(a_{k}+b_{k})を求める問題ですが、この問題は和の公式が使えるかどうかを試されるものです。重要な公式は

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}1=n

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}k=\frac{1}{2}n(n+1)

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}k^{2}=\frac{1}{6}n(n+1)(2n+1)

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}r^{n-1}=\frac{r^{n}-1}{r-1}\ (r\not= 0,1)

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}(\alpha a_{k}+\beta b_{k})=\alpha \sum_{k=1}^{n}a_{k}+\beta \sum_{k=1}^{n}b_{k}

です。これらを使って計算をしていくと

 \begin{eqnarray*} \sum_{k=1}^{n}(a_{k}+b_{k})&=&\sum_{k=1}^{n}(3k-1)+\sum_{k=1}^{n}(2\cdot 3^{n-1}-1)\\ &=&\frac{3}{2}n(n+1)-n+2\cdot \frac{3^{n}-1}{3-1}-n\\ &=&3^{n}+\frac{3}{2}n^{2}-\frac{1}{2}n-1\end{eqnarray*}

(2)群数列の問題です。与えられた数列を

 \displaystyle \frac{1}{1}\ |\ \frac{1}{2},\ \frac{2}{2}\ |\ \frac{1}{3},\ \frac{2}{3},\ \frac{3}{3}\ |\ \frac{1}{4},\ \frac{2}{4},\ \frac{3}{4},\ \frac{4}{4}\ |\ \frac{1}{5},\ \frac{2}{5},\ \cdots

のように群分けを行います。群数列でやっておきたいことは

・群分けをした最初の項は全体の何番目の項か?

・群分けをした最後の項は全体の何番目の項か?

・群分けをしたとき、同じ群に属する項すべての項の和がいくらか?

の3つで、群数列の問題構成はこの3つの問題であることが多いです。今回の問題は3番目の問題になります。

群分けの法則を見てみると、 1番目の群に 1個、 2番目の群には 2個の項が含まれており、ずっと先を見ていくと k番目の群には k個の項が含まれています。よって、 n番目の群に含まれる項すべての和は

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n}\frac{k}{n}=\frac{1}{n}\times \frac{1}{2}n(n+1)=\frac{n+1}{2}

となります。したがって、最後の和は

 \begin{eqnarray*} \sum_{k=1}^{n}a_{k}&=&\sum_{k=1}^{n}\frac{k+1}{2}\\ &=&\frac{1}{2}\times \frac{1}{2}n(n+1)+\frac{n}{2}\\ &=&\frac{1}{4}n^{2}+\frac{3}{4}n\end{eqnarray*}

となります。

いかがだったでしょうか?

数列の単元の基本事項を使う問題を作成してみました。

漸化式がメインになるかと思いますので、漸化式の解き方をチェックしておくと良いかと思います。

その前に等差数列と等比数列が重要になりますので、そこも要チェックです。

群数列については解くテクニックを身に着けておいたほうが良いです。やることは大まかに言うと上で挙げた3つになります。

 

それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/

Twitterで更新を報告しています!フォローよろしくお願いします(・ω・)

https://twitter.com/red_red_chopper