マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

首都大学東京の問題【2013年前期日程第2問・第3問】

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今週は首都大学東京2013年・2014年の問題です。

今回は文系学部前期日程の第2問と第3問です。

今回の問題について

難易度は☆☆☆☆です。

さいころ投げに関する問題と漸化式の問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

(1)さいころの出目と座標の動きに注目すると、 \displaystyle \frac{1}{3}の確率で x軸方向に +1 \displaystyle \frac{1}{3}の確率で y軸方向に +1 \displaystyle \frac{1}{3}の確率で動かないということになります。

 x軸方向に +1に進む事象を A y軸方向に +1に進む事象を B、動かない事象を Cとすると、さいころ 3回振って点 Pの座標が (1,1)となる確率は、 A,\ B,\ Cの事象がそれぞれ1回ずつ起これば良いので、求める確率は

 \displaystyle 3!\times \frac{1}{3}\times \frac{1}{3}\times \frac{1}{3}=\frac{2}{9}

となります。同じように、さいころ 5回振って点 Pの座標が (m,n) m+n=3となる確率は Aが1回、 Bが2回、 Cが2回または Aが2回、 Bが1回、 Cが2回起これば良いので、求める確率は

 \displaystyle \frac{5!}{1!2!2!}\times \left( \frac{1}{3}\right) ^{5}+\frac{5!}{2!1!2!}\times \left( \frac{1}{3}\right) ^{5}=\frac{20}{81}

となります。

(2)漸化式の両辺を 2^{n+1}で割ると

 \displaystyle \frac{a_{n+1}}{2^{n+1}}=\frac{a_{n}}{2^{n}}+\frac{n}{2^{n+1}}

となりますので、 \displaystyle b_{n}=\frac{a_{n}}{2^{n}}とおくと \displaystyle b_{n+1}=b_{n}+\frac{n}{2^{n+1}}となります。

さらに漸化式を変形すると \displaystyle b_{n+1}-b_{n}=\frac{n}{2^{n+1}}となりますので、数列 \{ b_{n}\}の階差数列が \displaystyle \frac{n}{2^{n+1}}となります。

したがって、 \displaystyle c_{1}=\frac{1}{2^{1+1}}=\frac{1}{4}となります。

 n\leqq 2のとき、 \displaystyle b_{1}=\frac{a_{1}}{2^{1}}=\frac{1}{2}より

 \displaystyle b_{n}=\frac{1}{2}+\sum_{k=1}^{n-1}\frac{k}{2^{k+1}}

 \displaystyle =\frac{1}{2}+\frac{1}{2}\sum_{k=1}^{n-1}k\left( \frac{1}{2}\right) ^{k}

ここで、 rを1以外の実数とすると \displaystyle S_{n}=\sum_{k=1}^{n}kr^{k}とおくと

 \displaystyle S_{n}-rS_{n}=\sum_{k=1}r^{k}-nr^{n+1}

 \displaystyle (1-r)S_{n}=r\frac{1-r^{n}}{1-r}-nr

したがって、 \displaystyle S_{n}=\frac{r-r^{n+1}}{(1-r)^{2}}-\frac{nr^{n+1}}{1-r}となります。

この式において \displaystyle r=\frac{1}{2}とすると

 \displaystyle \sum_{k=1}^{n-1}k\left( \frac{1}{2}\right) ^{k}=2-\left( \frac{1}{2}\right) ^{n-1}-(n-1)\left( \frac{1}{2}\right) ^{n}

 \displaystyle =2-(n+1)\left( \frac{1}{2}\right) ^{n}

これは n=1のときも成り立ちます。

よって \displaystyle b_{n}=\frac{3}{2}-(n+1)\left( \frac{1}{2}\right) ^{n}となりますので、この両辺に 2^{n}をかけると

 a_{n}=3\cdot 2^{n-1}-(n+1)

となります。

いかがだったでしょうか?

確率の問題に関しては、それぞれの事象が起こる確率をそれぞれ求めておいて、順列を考えると求めることができます。

確率の計算を考えることが少し難しいかもしれません。

漸化式の問題に関しては、問題に誘導が付いていますので、その誘導に沿って解いていくと正解に行きつくかと思います。

最終的に階差数列にもち薦ことができますので、階差数列を使って一般項を求めていきます。

 

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