マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

首都大学東京の問題【2012年前期日程第4問】

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今週は首都大学東京2011年・2012年の問題です。

今回は2012年文系学部前期日程第4問です。

今回の問題について

難易度は☆☆☆☆です。

ある点がベクトルによる条件で与えられるときの問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

 \overrightarrow{AG}を求めますので、条件式のベクトルをすべて点 Aを始点に合わせてみます。そうすると

 -\overrightarrow{AG}+(\overrightarrow{AB}-\overrightarrow{AG})+(\overrightarrow{AC}-\overrightarrow{AG})+(\overrightarrow{AD}-\overrightarrow{AG})=\vec{0}

 4\overrightarrow{AG}=\vec{a}+s\vec{a}+t\vec{b}+\vec{b}

 \displaystyle \overrightarrow{AG}=\frac{1+s}{4}\vec{a}+\frac{t+1}{4}\vec{b}

となります。

 Gが線分 BD上にあるとき、 \vec{a} \vec{b}のおき方から \displaystyle \frac{1+t}{4}+\frac{1+s}{4}=1が条件となります。

この条件式を整理すると s+t=2となります。

四角形 ABCDは内角が 180^{\circ }より小さい四角形ですので、 0\lt s\lt 2,\ 0\lt t\lt 2となります。

このことを考えると、線分 ACの中点を Mとすると \displaystyle \overrightarrow{AM}=\frac{1}{2}s\vec{a}+\frac{1}{2}t\vec{b}であり、 \displaystyle \frac{1}{2}s+\frac{1}{2}t=1かつ \displaystyle 0\lt \frac{1}{2}s\lt 1,\ 0\lt \frac{1}{2}t\lt 1であるので点 Mは線分 BD上にあることがわかります。

 Cの存在範囲は \overrightarrow{AB^{\prime }}=2\overrightarrow{AB},\ \overrightarrow{AD^{\prime }}=2\overrightarrow{AD}となる点 B^{\prime }と点 D^{\prime }をとると、線分 B^{\prime }D^{\prime }上にあることがわかります。

 AD=DD^{\prime }で、高さが共通ですので \triangle ABD=\triangle BDD^{\prime }となります。

また、 BD//B^{\prime }D^{\prime }ですので、等積変形により \triangle ADD^{\prime }=\triangle BCDとなります。

したがって、 \triangle ABD=\triangle BCDであることがわかります。

いかがだったでしょうか?

点の条件がベクトルで与えられている場合は、設問によって始点を変えると方針が見えてきます。

今回の問題では点の存在範囲を考えることがポイントになりそうです。

ベクトルに関する基礎問題が2つ混ざって出ていますが、これらの問題をおさえておくと解けるようになる問題かと思います。

 

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