マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

徳島県教員採用試験の問題【2019年中高共通第5問】

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解いた数学の問題をマーク方式にして公表するブログです!管理人のRedchopperです!よろしくお願いします!

目次

今回の問題
今回の問題の原文(記述式)
今回の問題について
今回の問題の解説
いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

今回の問題

今週は2019年実施の徳島県教員採用試験専門教養数学の問題です。

今回は中高共通第5問です。

今回の問題の原文(記述式)

四面体 OABCにおいて、辺 AB 2:3に内分する点を D、線分 CD 5:1に内分する点を E、線分 OE 1:2に内分する点を F、直線 AFが平面 OBCと交わる点を Hとする。 \overrightarrow{OA}=\vec{a},\ \overrightarrow{OB}=\vec{b},\ \overrightarrow{OC}=\vec{c}とするとき、次の(1)・(2)の問いに答えなさい。

(1) \overrightarrow{OD},\ \overrightarrow{OE},\ \overrightarrow{AF} \vec{a},\ \vec{b},\ \vec{c}を用いてそれぞれ表しなさい。

(2) AF:FHを求めなさい。

今回の問題について

難易度は☆☆☆です。

ベクトルを用いて線分比を求める問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

 \overrightarrow{OD},\ \overrightarrow{OE},\ \overrightarrow{AF} \vec{a},\ \vec{b},\ \vec{c}で表す

 Cが線分 AB m:nに内分するとき

 \displaystyle \overrightarrow{OC}=\frac{n\overrightarrow{OA}+m\overrightarrow{OB}}{m+n}

が成り立ちます。これを用いると、点 Dは線分 ABを2:3に内分しますので

 \displaystyle \overrightarrow{OD}=\frac{3\overrightarrow{OA}+2\overrightarrow{OB}}{2+3}

 \displaystyle \hspace{1.75em}=\frac{3}{5}\vec{a}+\frac{2}{3}\vec{b}

となります。同様に、点 Eは線分 CD 5:1に内分しますので

 \displaystyle \overrightarrow{OE}=\frac{\overrightarrow{OC}+5\overrightarrow{OD}}{5+1}

 \displaystyle \hspace{1.75em}=\frac{1}{6}\vec{c}+\frac{5}{6}\left( \frac{3}{5}\vec{a}+\frac{2}{5}\vec{b}\right)

 \displaystyle \hspace{1.75em}=\frac{1}{2}\vec{a}+\frac{1}{3}\vec{b}+\frac{1}{6}\vec{c}

 Fは線分 OE 1:2に内分しますので

 \displaystyle \overrightarrow{OF}=\frac{1}{3}\overrightarrow{OE}

 \displaystyle \hspace{1.75em}=\frac{1}{6}\vec{a}+\frac{1}{9}\vec{b}+\frac{1}{18}\vec{c}

となります。したがって

 \displaystyle \overrightarrow{AF}=\overrightarrow{OF}-\overrightarrow{OA}=-\frac{5}{6}\vec{a}+\frac{1}{9}\vec{b}+\frac{1}{18}\vec{c}

となります。

 Hの位置をベクトルを用いて求める

 Hは直線 AF上にありますので \overrightarrow{AH}=k\overrightarrow{AF}となる実数 kが存在します。ですので、 \overrightarrow{OH}=\overrightarrow{OA}+\overrightarrow{AH}より

 \displaystyle \overrightarrow{OH}=\left( 1-\frac{5}{6}k\right) \vec{a}+\frac{1}{9}k\vec{b}+\frac{1}{18}k\vec{c}

となります。点 Hは平面 OBC上にありますので \overrightarrow{OH}=t\vec{b}+s\vec{c}の形で表されるはずです。したがって、 \displaystyle 1-\frac{5}{6}k=0であることがわかりますので \displaystyle k=\frac{6}{5}となります。これにより \displaystyle \overrightarrow{AH}=\frac{6}{5}\overrightarrow{AF}が成り立ちますので AF:FH=5:1であることがわかります。

いかがだったでしょうか?〜解いてみた感想〜

ベクトルの基本計算に基づいて解いていけば難しくはない問題でした。

共線条件や共面条件が理解できていれば解ける問題です。

空間図形が絡むベクトルの問題ではよく使いますのでこのタイプの問題は解けるようにしておいたほうが良さそうです。

 

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