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今週は東京都立大学2021年・2022年の問題です。
今回は2021年文系学部前期日程第3問と第4問です。
今回の問題の原文
・をを満たす実数とし
とおく。以下の問いに答えなさい。
(1)方程式が実数解と虚数解両方を持つの値の範囲を求めなさい。
(2)が(1)で求めた範囲を動くとき、方程式の実数解のとりうる値の範囲を求めなさい。
・以下の問いに答えなさい。
(1)を自然数とする。をで割ったときの余りがであることを数学的帰納法を用いて示しなさい。
を求めなさい。
(3)をで割った余りを求めなさい。
今回の問題について
難易度は☆☆☆☆です。
係数に三角関数が含まれる方程式とをで割った余りを求める問題です。
難易度表記については以下の記事をご参照ください。
red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com
今回の問題の解説
(1)前期日程第3問です。
虚数解を含むと考えられるのは
ですので、この方程式の判別式をとすると
となります。条件はですので、この不等式はを満たします。
このようなの範囲を求めると
となります。
ですので、が先ほど求めた範囲を動くとき
ですので
となります。
(2)前期日程第4問です。
のときで、このときで割った余りはとなります。
のときが正しいと仮定すると
となり、のときも正しいことが示せます。したがって、すべての自然数についてをで割ったときの余りはとなります。
等比数列の和の公式を用いると
となります。
この式においてとすると、左辺はの倍数ですのではで割り切れます。
をで割った余りはですので、をで割った余りはをで割った余りに等しくなります。
したがって、をで割った余りはであることがわかります。
いかがだったでしょうか?
第3問は解の判別と三角関数の基本性質、第4問は整数の余りの性質と等比数列の和の公式をおさえていれば解ける問題でした。
複数の単元の知識が必要になりますが、それをいかに適切に引き出せるかがポイントになりそうです。
数学の知識が自由自在に操れたら良いのになぁ…というような問題が国公立の2次試験では多いような気がします。
それでは!またのお越しをお待ちしております!(^^)/
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