マーク方式の数学の問題を作ってみた。

仕事や趣味で数学の問題を解いています。その解いた問題や他に作った問題をマーク方式の問題にして出題しながら日常をつぶやきます。

東京都教員採用試験の問題ver.20220629

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今週は東京都教員採用試験の問題です。

今回は大問1の5問と6問です。

今回の問題について

難易度は☆☆☆です。

図形の問題と必要条件・十分条件の問題です。

難易度表記については以下の記事をご参照ください。

red-red-chopper-mathmatics.hatenablog.com

今回の問題の解説

(1) 三角形の成立条件は、一番小さい辺の長さに注目すると

 (a+2)-a<a<(a+2)+a

が成り立ちます。これを解くと、 a>4です。

また、三角形が鈍角三角形になる条件は、辺の長さが一番大きいものに注目すると

 (a+2)^{2}>a^{2}+(a-2)^{2}

となります。この不等式を解くと 0<a<8となります。

ここまで立てた2つの不等式が同時に成り立てば良いので、求める aの値の範囲は 4<a<8となります。

(2)(i) x=y=z=0ならば、 x+y+z=0+0+0=0 xy+yz+zx=0+0+0=0となります。

 x+y+z=0かつ xy+yz+zx=0ならば、前者の式より z=-(x+y)となりますので、これを後者の式に代入すると

 xy+z(x+y)=xy-(x+y)^{2}

 =-x^{2}-xy-y^{2}

 \displaystyle =-(x+\frac{1}{2}y)^{2}-\frac{3}{4}y^{2}

この値が0なので \displaystyle x+\frac{1}{2}y=0かつ y=0したがって、 x=0,y=0となります。

このとき、 z=0となりますので x=y=z=0であることが言えます。

以上から、 x=y=z=0 x+y+z=0かつ xy+yz+zx=0であるための必要十分条件です。

(ii) 命題 x\not= 0かつ y\not= 0ならば x+y\not= 0または x-y\not= 0が真であることは、この命題の対偶 x+y=0かつ x-y=0ならば x=0または y=0を示せば良いです。

仮定の連立方程式を解くと (x,y)=(0,0)ですので、結論を満たします。

命題 x+y\not= 0または x-y\not= 0ならば x\not= 0かつ y\not= 0については、 x=y=1がこの命題の仮定を満たしますが、結論を満たさないものになりますので、これが反例となります。

以上から、 x\not= 0かつ y\not= 0 x+y\not= 0または x-y\not= 0であるための十分条件であるが必要条件ではないものとなります。

(iii) 下の図は x^{2}+y^{2}\leqq 1 |x+y|\leqq 1を図示したものです。

青いエリアが x^{2}+y^{2}\leqq 1赤いエリアが |x+y|\leqq 1となります。

必要条件・従分条件の関係が成り立っていれば、この2つの集合には包含関係があります。

ですが、図を見る限り包含関係が成り立っていません。

したがって、 x^{2}+y^{2}\leqq 1 |x+y|\leqq 1であるための必要条件でも十分条件でもありません。

いかがだったでしょうか?

三角形の問題は成立条件を見逃しがちですので、ここに注意が必要です。

十分条件・必要条件の問題は、命題の真偽を丁寧に調べていくことが大切です。

 

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